定期健診について

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

立春を迎え暦の上では「春」となりましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。新型コロナウイルスの感染症の分類も5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ5類感染症に分類される移行となり、マスクの着用も3月中旬からは屋内外問わず個人の判断(混雑したバスや電車等ではマスクの着用を推奨)に委ねられることになりました。本来の生活様式に少しずつ戻っていくようですが感染対策も忘れず続けていきましょう。

さて、今回のブログは、定期健診についてのお話をさせていただきます。

治療が終了された方には、定期健診をお勧めしていますが、なかには「やっと治療が終わって歯医者から解放されるのにまた?」という表情をされる方が少なくありません。

何故定期健診(虫歯や歯肉のチェックと歯のクリーニング)を受けることが必要なのでしょうか。

その1・・統計から見ても、治療だけを受けた人と定期健診も受けた人では、年齢が高くなるにつれて残っている歯の数が違ってきます(治療だけでは歯を残せません)。できるだけ早い、若いうちから積極的に定期健診を受診することが大切です。

その2・・年齢が高くなるにつれ、歯を抜く原因が虫歯ではなく、歯周病によるものとなります(歯周病は症状が出にくく、進行していることに気づくのが遅れますので、定期健診でカバーする事が大切です)。

歯のクリーニングだけでは受診していいのか?虫歯が無いのに歯医者にいっていいのか?というふうに思われがちですが、歯周病の進行の原因となる歯石は自分では取ることができないので、受診して取ることをお勧めします。また、定期健診では、歯石の除去の他に普段ハブラシが届きにくく細菌の塊となって歯にくっついている汚れ(歯垢=プラーク⇒虫歯や歯周病の原因となる)の除去も行います。

ですから、治療が終わったら、次のステップの定期検診に進みましょう。今のあなたのお口の中の状態を長く維持するために、また将来自分の歯を多く残すためにも定期健診が必要となってきます。

しかしながら、あくまでも定期健診はその瞬間の行為です。状態の維持には毎日のホームケア(自己管理)が最も重要となります。お口の中には常に細菌が存在します。細菌の増殖にはプラークが関係しています。プラーク(歯垢)を除去するためには丁寧な歯みがきが必要となります。

丁寧なブラッシングと定期健診であなたの大切な歯を守っていきましょう。