歯ぎしり・噛みしめによる影響

あけましておめでとうございます。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

皆さんは今年のお正月はどのように過ごされましたか。寝正月だった人、ウインタースポーツで楽しんだ人、初売りで希望の商品をゲットした人など様々だったことでしょう。天気にも恵まれ、穏やかな三が日でしたね。今年、2020年は東京でオリンピックが開催される記念すべきイヤーでもあります。もうオリンピック一色といっても過言ではないですよね。私も今から楽しみにしております。なかでも、私が注目している競技は水泳・卓球・陸上の3つです。残念ながら直接会場で見る機会はありませんが、雰囲気だけはテレビの前で十分楽しみたいと思っています。

 

さて、今回のブログは、歯ぎしり・噛みしめ(ブラキシズム)による影響についてお話をさせていただきます。

 

歯ぎしりは、睡眠中にすることが多く、自分ではあまり気づくことが無いために周囲の人に言われ

て知ることが多いのが普通です。また、噛みしめは睡眠中というよりは日中例えば仕事や作業中無

意識のうちに歯をくいしばっていることが多い状態のことを言います。

 

次にこの歯ぎしり・噛みしめが続くことが原因で起こりうる症状についてお話します。以下の9つ

が代表的なものです。

 

①歯がすり減る

②過度の力が掛かり歯が割れる

③口周辺の筋肉の痛み

④顎関節症

⑤被せ物や詰め物が外れる

⑥歯がしみる等の知覚過敏

⑦歯周病の進行

⑧頭痛・肩コリ

⑨口腔内の骨隆起等

 

これらの症状が思いあたる場合は、歯ぎしり・噛みしめの可能性もあるので受診することをお勧め

します。

 

実際に歯ぎしり・噛みしめの症状が起きた場合の対応として、以下の治療があります。

①ナイトガード(マウスピース)を作成し装着して就寝する

②噛みあわせの調整

③歯周病の進行予防のためのプラークコントロールやクリーニング。

④良く噛めるように虫歯の治療

 

また、以下のように治療と同時に家庭で行う対策もあります。

①噛みしめに気づいたらすぐやめる(力が入る仕事をする場合にはマウスピース等を使う)。

②唇や頬、顎の力を抜く

③ストレスをためない

④頬杖などをつかない

⑤低めの枕をつかう

⑥寝る姿勢に注意する

⑦食事の際は左右均等に噛むようにする

 

最近では、仕事や人間関係によるストレスにより、顎に過度の緊張がかかって噛みしめを行う人が

増えているといわれています。無意識のうちに行っている歯ぎしりや噛みしめに気づくことは難し

いと思いますが、何かに集中している時こそ、少し手を休めて歯ぎしりや噛みしめを確認したり、

リラックスする事が必要です。また、歯科医院での定期健診で指摘されることもあるので受診すること

をお勧めします。