皆さんこんにちは、大郷町歯科医院の院長、嶋です。
いよいよ4月に入りました。新学期が始まり、新社会人は新しい生活がスタートする時期ですね。
皆さんは花見に行かれましたか?宮城も南の方から満開の桜情報があちらこちらと聞きますが、
県北の方はまだ蕾の便りを聞きますね。花見をしながら団子もいいもんですね。
さて、今回は健康についての栄養をお話ししたいと思います。
自分たちは何気無く食べている食事。いわゆる常食として食べている食事ですが、
介護施設では様々な形態の食事形態で出されています。
常食(普通食)から始まり軟食、軟菜食、きざみ食、柔らか食、ソフト食、ミキサー食、とろみ食、ピューレ、ペースト食、ムース食、ゼリー食など呼び名が色々あります。
それぞれの説明は簡単に、
軟食、軟菜食、きざみ食は噛む力が弱い人用
柔らか食やソフト食は噛む力が弱いが舌で食塊を押しつぶす力、飲み込む力がある人用
ミキサー食やとろみ食、ピューレ、ペースト食は噛まなくても食べれて飲み込む力がある人用
ムース食、ゼリー食は嚥下機能に重度の障害がある人用
となっています。
体の体調や口の中の状態、嚥下機能が低下したりするとそれに伴って食形態も変えていきます。
そして口から食べれなくなってしまうと胃ろうという選択肢になります。
当院に来院されている患者さんにも硬いものが好きでよく食べてるよ!と言っている患者さんがいたりここ何年も硬いものは食べてないよ。いつも柔らかいものしか食べてないよ。との声もよく聞きます。
前者の患者さんのほとんどが噛める歯がしっかりあります。歯がなくても入れ歯によってしっかり噛める人はピーナッツでも硬いせんべいでもバリバリ食べます。そのような患者さんはやっぱり体も健康的です。
一方後者の方だと歯周病で歯がグラグラだったり合わない入れ歯を我慢して使っていたりします。その様な方々は歯だけでなくその周りの筋肉の衰えや飲み込む力が低下してきています。硬いものを噛む力がなくなってきているのです。
歯周病など歯がグラグラになる前に一度口の中を専門的な知識のある歯医者で診てもらい、硬い食べ物でも食べれる様な健康的な丈夫な歯を維持できる様にしていきましょう。
また入れ歯も噛み合わせが合わなかったり痛みがある様でしたら是非お気軽にご相談ください。
お待ちしております。
【参考文献】 新版 介護基礎学 高齢者自立支援の理論と実践 著者 竹内 孝仁 医歯薬出版株式会社