こんにちは!大郷町歯科医院歯科助手の大杉です。
皆さん筋トレはしていますか?今日は貯金よりも貯筋が大切だというお話です。
お金を貯めたい場合、貯蓄用口座にお金が振り込まれるように設定していれば自然にお金は貯まっていきますよね。しかしこれが筋肉の場合、中高年になればなるほど自然に減少してしまうのです。
もちろん貯金も大事なのですが、筋トレにもっともっとウェイトを置くことが大切です。筋トレと言ってもダンベルでトレーニングするようなことではなく、かかとの上げ下ろしをしてみたり、電車では立ってみたり、エスカレーターを使わずに階段を利用する、などの小さな負荷を繰り返しかけていくことによって筋肉が溜まっていくそうです。
筋肉があれば日常生活が楽になります。物を持ち上げたり掃除をしたり…。筋肉があれば何かやろうとした時に身体をサッと動かすためのコストが低くなり、さらに身体を動かそうという気持ちになります。高速道路を運転している時に軽自動車を運転しているよりも圧倒的に排気量が大きい車の方が運転が楽なのと同じですね。
さて、なぜ中高年の貯筋が大切かといいますと、そもそも年齢を重ねるにつれて筋肉は自然に減っていくわけです。そもそも維持するだけでも大変です。普段の生活の中で少しずつ少しずつ、暇さえあれば身体に小さい負荷をかけていくことにより「加齢よりは筋肉が減らない」状態を作っていくことが健康寿命を延ばすことにもつながっていくのです。
歯科に関連する話では、「口腔機能低下症」という病気があります。舌の力や噛む力が衰えていくことにより、嚥下機能(飲み込む力)や咀嚼機能(噛む力)が弱くなっていくのです。最近食べ物が口の中に残るようになったり、硬いものが食べにくくなったり、むせやすくなった、滑舌が悪くなってきたという方はいらっしゃいませんか?これらは「口腔機能低下症」の症状の一部です。
上記の症状がある方はもちろん、症状がない方でもこの人生100年時代を生き抜くために「口腔機能低下症」を防ぐアプローチをする必要があります。
方法としては、
・お口を清潔に保つこと(歯磨き、フロス・歯間ブラシの使用)
・お口の乾燥を防ぐこと(唾液腺マッサージなど)
・咬合力の低下を防ぐこと(歯がなければ義歯で咬み合わせを作る、干し芋やドライフルーツなどを食べるなど)
・舌の筋力を鍛えるための運動をする
・早口言葉や滑舌の練習をする
・歯科治療を受けて咀嚼機能を改善する
などの対策があります。
当院では70歳以上の患者さんに口腔機能低下症の検査をご案内しております。口腔機能低下症の検査で引っかかってしまったという方には改善に向けて指導も行っております。50歳以上の方から検査は可能ですので、ご興味のある方はお声がけください。
寒くなってきたからと縮こまらず、皆さん素敵な貯筋ライフを送りましょう。