小児の社会性について

みなさん、こんにちは。
大郷町歯科医院、院長の室月です。

今日は小児の社会性について、お話ししていこうと思います。

社会性とは、社会のなかで生活していくのに必要なさまざまな能力を獲得していくことです。
幼児の社会的行動は、保護者、そのほかの近親者からのはたらきかけに対して情緒的反応を示すことからはじまります。

①命令や禁止に対する理解と服従

幼児の近親者、特に母親は、幼児自身の安全のために、また、幼児を社会生活に適応させるため(幼児のしつけのため)に幼児のある種の行動を禁止したり、命令をしたりします。

幼児が、「何々してはいけませんよ」という禁止命令を理解して、大人のいうことに従うようになるのは1歳3か月で「何々してちょうだい」という簡単な命令を理解して、言われたとおりにするようになるのは1歳6か月と言われています。
このような禁止および命令に対する理解と服従はその場かぎりのものにすぎないので、しつけのうえで十分注意しなければなりません。

②反抗的行動

2歳ころから4~5歳ころのあいだに反抗期とよばれる特色のある時期が現れます。
反抗的行動は、乳児期の後半にすでに現れ、5歳をすぎてからも、児童期以後、老年期にいたるあらゆる時期をとおしてみられます。
通常は幼児期と青年期とに1回ずつ、 特に反抗的行動の目立つ時期が現れるので幼児期反抗(第1反抗期)、青年期反抗(第 2反抗期)という言葉が使われています。
年齢的にみると、幼児期の低年齢では、行動的反抗が多く、高年齢になるにつれて言語的反抗が多くなります。
子どもの反抗は、溺愛的態度の保護者に最も多くみられ、専制的態度とも関係があると言われています。

③課題意識

反抗期を経過すると、幼児は大人から命じられたことを指示どおりにやろうとする態度をとるようになります。
このような態度を幼児が課題意識をもつとよんでいます。
だいたい5歳ころから課題意識がはっきりしてくると考えられます。
これは、その後における幼児や児童の学習態度を構成するきわめて重要な要因となるのです。

④幼児同士の社会的行動

乳児期の後半になると、ものの取り合いを媒介として、子ども同士の交渉がはじまります。
相当長い時間、継続的に子ども同士が相手になって遊ぶということは、1~2歳ではほとんどなく、2歳をすぎるころから1人の子どもがほかの1人の子どもを相手にかなりの時間遊ぶことができるようになります。
3歳をすぎると2人の子どもを相手に遊ぶことができるようになります。
幼児期には、仲間の範囲はせまいが仲間を求める気持ちがきわめて強く、3~4歳になって仲間が与えられないと、現実の要求がみたされない代償として想像の友だちをつくりだします。

幼児は仲間でよくけんかをします。
けんかの原因は、①ものに対する所有権の争い、 ②意見の対立や衝突、③リーダーの地位のうばい合いと遊びのなかの争いが本物になる、④正義感や友情から人をかばうためなどであります。

いかがでしたでしょうか。
我々歯科医師は、小児特有の考え方や特徴を理解した上で診療を行っています。

子どもたちが安心して歯科治療を行えるよう、これからも尽力してまいります。