みなさんこんにちは♪
大郷町歯科医院の歯科衛生士の松倉です!
最近は少し日差しが暖かくなってきたように感じます。でも、風がまだまだ寒いので春が来るのは少し時間がかかりそうですね♪
私はここ2年ほどお花見をしていなかったので、今年こそは榴ヶ岡公園などに行って、お花見を楽しみたいと思っています。
まだまだ寒波が来て寒い日が続くのでみなさん風邪に気をつけてくださいね!
では今回は、歯周病はいつからあるのかについてお伝えしたいと思います♪
みなさんのおうちに歳をとったネコやイヌがいましたら、一度口の中を是非見てみてください。飼い主と同じものを食べたり甘いものが好きなペットは、歯の周りから血が出たり歯がグラグラになって、歯周病(歯槽膿漏)にかかっているものが多くいます。動物でも火を通した繊維性の少ない柔らかい食べ物を食べる習慣になると、歯周病にかかるようになってきます。
人類と歯周病との付き合いは大変古く、旧石器時代の早期ネアンデルタール人(エーリングドルフ人)の顎の骨にも認められます。また最近では、猿人(オーストラロピテクス・アフリカーヌス人)の骨にも歯周病が見つかりました。猿と猿人の違いは、直立歩行と火の使用ともいわれますが、まさしく火を使うようになって以来、人類は歯周病に悩まされ続けているといえるでしょう。
古代エジプト時代になると、歯周病はかなり一般的な病気となったようです。例えば古代エジプトのメレンプター王(紀元前十三世紀)のミイラのX線写真をみると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてなくなって歯が抜けてしまった状態や、歯がグラグラになっている状態が認められます。この王様は歯周病で歯を失ったと考えられ、きっと歯周病に悩まされていたことでしょう。
いろいろな古代人の歯周病の状態を比較すると、身分の高い人ほど病状がひどいことから、食べ物に恵まれ美食をしていた人ほど歯周病にかかっていたと考えられます。つまり歯周病は食習慣に影響されていたのです。
一方、むし歯は、とくに砂糖の消費量と密接な関係にあります。むし歯の原因となる砂糖の入った食べ物の乏しかった旧石器時代はもちろん、古代エジプト時代でもむし歯はまれであったといわれています。日本でも、むし歯が問題になってきたのは江戸時代以降です。
このように古代から人類は歯周病に悩まされてきました。そして現代でも、歯周病の症状は抑えて現状を維持することしかできません。
なので、歯周病になっていないか症状が軽いうちに定期検診で歯を守っていきましょう!