みなさん、こんにちは!
大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。
2月になりました。冬の寒さが本格的になってきましたねヽ(´ー`)当院では、雪が降ると、玄関の白いタイルのところがツルツルに凍ります(;ω;)融雪剤は巻くのですが、雪に限らず、雨の日でもツルツルなので来院される際は気をつけてくださいね。
さて今回は、歯肉炎と歯周炎についてお話ししていきます。聞いたことがあるようなないような言葉ですね。誰しも”歯周病”は聞いたことがあると思います。
歯肉炎と歯周炎は、簡単に言うと歯周病のことです!歯周病を詳しくすると歯肉炎と歯周炎に分かれるということです。
では歯肉炎から説明していきます。
歯肉炎とは、歯ぐきの炎症だけにとどまった状態の歯周病です。歯ぐきからの出血、歯ぐきの発赤、腫脹が症状です。これは、歯ぐきと歯の境目に歯垢を磨き残すことによって起こります。どの年代の方でも起こり得ます。幼稚園のお子さんでも、しっかり磨けていないと歯ぐきから出血があったり、歯ぐきが赤い、腫れ気味なんてこともよくあります。また、思春期性のものもあり、中学生〜高校生の方にも多く見られます。もちろん、成人した方にも見られます。
一方、歯周炎は、歯肉炎の症状に加えて、歯ぐきの下にあり、歯を支えている顎の骨が溶かされている歯周病です。顎の骨って溶けるの⁈と驚く方もいらっしゃると思います。歯周病って実は顎の骨が溶ける病気なんです。歯周病は重度なものになると、歯がグラグラしているイメージがありますよね。
どうして歯がグラグラするのか、みなさんは説明はできますか?歯は顎の骨の中に埋まって立っているので、その顎の骨が歯周病によって溶けてしまうと、支えになるものがなくなるので歯がグラグラするんです。例えると、植木鉢にお花を植えるとき、土が必要ですよね。土がなかったらお花は立っていられず、倒れますよね!顎の骨は、その土のような役割です。
歯周病は、軽度、中度、重度に分かれます。軽度は、歯肉炎です。顎の骨はまだ溶けておらず、歯ぐきだけに炎症があります。そして、軽度であれば、自覚症状はほぼありません。歯磨きをしたり糸ようじを通して、歯ぐきから出血する程度で、歯ぐきも赤くなったりぷくっと腫れたりしますが、痛みはほぼありません。
中度は、顎の骨が少し溶けて下がってきています。自覚症状は、場合によっては、少し歯がグラグラ動いている、歯が浮いたような感じがする、硬い物が噛めないといったところです。
そして重度は、歯はあきらかにグラグラ動いていており、歯ぐきは腫れたり、膿が出たり、歯磨きなどで触ったりしなくても出血してしまう方もいます。そして、最後の最後に、歯が抜け落ちてしまいます(自然脱落)。
日本人は、成人の方で約8割は歯周病と言われています。みなさんは、ご自身が歯周病ではないと言い切れますか?
歯周病にならないようにする、予防するためには、早期に発見し、治療、予防することが大切です。歯がグラグラしてきた…という症状のときには、すでに手の施しようがなく、そのまま使えるまで(抜けるまで、もしくはもう抜きたいと本人が思うまで)経過観察になることが多いです。
歯周病かどうかは、歯医者さんで検診を受けると教えてくれます。「歯が痛くないのになんて言って電話んすればいいんだろう?」と思う方は、「検診希望です」とおっしゃっていただければ、大丈夫です( ´∀`)
お電話でご連絡くださいね。