こんばんは!大郷町歯科医院、歯科助手の大杉です。最近暖かくなって春を感じていたのですが、患者さん達に「暖かいのは今日までだよ」と言われてしまいました。どうやら暦の上では節分から春らしいですね。あと数日の冬を充実して過ごそうと思います。
さて、今回はウイルス性肝炎(B型・C型)キャリアの方へのお願いです。
初診時に問診票をご記入いただいたり、カウンセリングを行うタイミングがあるのですが、
【受診の際にはスタッフまで必ずお申し出ください】
キャリアの方が当院で歯科治療をお受けいただくことは問題ありませんが、以下の点にご注意いただく必要があります。あらかじめご了承ください。
①院内感染を防止します
ウイルス性肝炎は、血液や唾液からの感染リスクがある感染症です。歯科治療では、抜歯や歯石除去など出血を伴う処置が多くあるため、たとえ完治していても、治療の際に適切な処置をしないと他の患者さんに感染してしまう可能性があります。予防処置の準備のため、席への案内にお時間をいただくことがありますのでご理解ください。
②止血しにくいことがあります
肝障害が重度になると、血液凝固因子の減少などで、外科手術後に血が止まりにくい状態になることがあります。止血が難しい場合は、外部の口腔外科へ診療を依頼することがあります。
③傷が治りにくくなる傾向があります
肝障害によって赤血球・白血球の破壊が進むと、貧血や感染症を起こしやすくなります。また、アルブミンというタンパク質の量が少なくなると、傷が治りにくくなることがあります。当院では、なるべく生体へのダメージが少ない治療方針と感染予防を心がけていますのでご安心ください。
④お薬が効きすぎることがあります
肝臓の薬物代謝や解毒機能が低下している場合、お薬が効きすぎたり、副作用が強く出ることがあります。そのため、内科の主治医と相談し、お薬の量をコントロールしていただく場合があります。
肝臓疾患のある方以外でも、
・高血圧症、不正脈、狭心症、心筋梗塞といった循環器疾患
・気管支喘息、慢性気管支炎などの呼吸器疾患
・脳梗塞、脳出血、甲状腺疾患、アレルギー、リウマチ、膠原病などの自己免疫疾患
・透析治療中の方
・骨粗鬆症の方
などの持病をお持ちの方にも、安心して歯科治療を受けていただくため、ドクターまたはスタッフまで申し出いただければと思います。
その他、ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。