みなさんこんにちは😃
大郷町歯科医院・歯科衛生士の松倉です。
最近は、日中も気温が下がり肌寒くなってきましたね♪
今が旬の果物もたくさんあるので、目一杯美味しく楽しみます!
木々も紅葉してきてますます秋になりました。最近、インフルエンザも増えてきているようなのでみなさんも体調には気をつけてくださいね!
今回は歯磨きの歴史についてお話しします。
まず、歯磨きは医学的なものから起こったものではなく、信仰から起こったものとされています。
神へ祈る前の身を清める儀式の一つとして口を漱ぐことから始まりました。
歯磨きの最古の記録は、紀元前1500年ころのエジプトにあります。
日本における歯磨きの起源は、6世紀頃の仏教伝来とともにあります。
その頃は、僧侶や公家などの上流階級の人々が身を清める儀式として歯磨きを歯木(しぼく)と呼ばれる木片を粉砕したもので歯を擦って磨いていました。
江戸時代になると歯木は「房楊枝」へと形を変えて商品化されました。
この房楊枝には3つの使い方があります。
一つ目は、ブラシ状になっている部分で歯を磨きます。
二つ目はブラシと反対側にある尖った部分で歯と歯の間の汚れを取り除きます。
三つ目は持ち手の曲がった部分で舌を擦り、舌の清掃も行えます。
その当時は塩で歯磨きをしており、歯磨き粉(砂の歯磨剤)が登場してからは庶民の間でも広がっていきました。
しかし当時の人々の口腔衛生管理に対する意識は低く、虫歯や歯周病によって歯を失ってしまう人が多かったそうです。
現代のような形をした歯ブラシは、江戸時代末期の開国によって西洋文化から流入してきました。
この歯ブラシの登場は画期的なものでしたが動物の骨や毛によって作られていたため当時の日本人には馴染みがない上に高価だったため、すぐには浸透しませんでした。
また開国後もお歯黒の習慣を続けていた女性たちにとって房楊枝は歯の手入れに欠かせないものとされていました。そのこともあり歯ブラシがなかなか浸透しませんでした。
そして、一般に歯ブラシが普及したのは日常生活が西洋化した明治時代の後半から大正時代にかけてのことです。
「はぶらし」という言葉が登場したのは、明治23年頃になります。その頃に大阪盛業会社が「歯刷子(はぶらし)」という名前で出品してからになります。
さらに商品名として歯ブラシが使われ始めたのは大正3年に「万歳歯刷子」が登場した後からになります。
みなさんもこれから歯ブラシを使って歯ブラシを頑張っていきましょう!