タバコの煙でお口の中にどんなことが起こるの?

みなさん、こんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

10月になりました。2週間くらい前から急に涼しくなりましたね。個人的には、秋と冬が好きなので、特に夜寝るときのこの時期の布団が大好きで、朝起きるのが辛いです(>_<)

10月になったということは今年も残り約90日です!100日きりました。早いですね〜!

 

さて今回は、たばこの煙が体に及ぼす影響についてお話しします。

たばこの煙は、なんとなく身体に悪いのは知ってしますよね。では、なぜ悪いのでしょうか?

たばこというと、肺などの呼吸器疾患への悪い影響をイメージしやすいですが、影響は全身へ及びます。特に、がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、COPD(慢性閉鎖性肺疾患)はたばこの影響が大きく、喫煙関連三大疾患とよばれています。

たばこの煙には、ニコチンやタールなどといった有害物質がたくさん含まれています。これなの物質が、DNAにに傷をつけたり、細胞に炎症を起こしたりし、体に様々な悪い影響を及ぼして、病気を発症するのです。

日本人は、約20%の人がたばこを吸っていると言われています。また、たばこを吸う本人だけでなく、一緒にいる周りの人にも影響があります。

たばこの煙を吸うことで起こるお口の中の変化を紹介します。

①歯ぐきが茶色になる

ニコチンの影響で、歯ぐきの毛細血管が収縮し、血管内を流れる血の量が減り、歯ぐきご黒ずんで見えます。また、有害物質から歯ぐきを守ろうとメラニン色素が沈着します。

②歯ぐきの炎症が分かりにくくなる

同じ理由で、出血してもおかしくないのに歯ぐきから出血しにくくなります。これは、健康であれば出血がないことは良いことなのですが、たばこの影響で歯ぐきから出血がないのは、歯周病が進行しているかわからなくなります。歯ぐきから出血しないことで、歯周病になっても気づかず、やっと出血した頃には、歯周病がかなり進行しているかもしれません。

③唾液の分泌が減り、むし歯になりやすくなる

また同じ理由で、血管が収縮することで、唾液の分泌が少なくなり、お口が渇いてしまうことで、唾液の自浄作用が働かず、むし歯菌が増殖します。

④口臭がする

ニコチン、タール、一酸化炭素の影響で、起こります。また、間接的に、②と③もあいまって、口臭がする場合があります。

⑤歯が黄ばむ

タールによって、歯が黄ばんできます。少量であれば、毎日の適切な歯磨きで除去することも可能ですが、長年の蓄積や歯磨きができていないと、なかなか取ることができません。

今回お話ししただけでも5つもの影響があります。しかし、大まかに挙げただけで、まだまだ悪い影響があります。

身体にもお口の中にも悪い影響があるので、定期検診に通っている方は特に、今ある歯を残すために、たばこ生活を見直してみてはいかがでしょうか?