子どもは「歯医者さん」の何が怖いの?

みなさん、こんにちは!
大郷町歯科医院、院長の室月です。

突然ですが、子どもは歯医者さんの何が怖いのでしょうか。

痛いという経験をする前から痛いと決めつけて怖がるお子さんもいらっしゃいますし、怖そうな先生に診られるのがイヤだというお子さんもいらっしゃいます。

なかなか歯医者さんに行きたがらないお子さんをどう連れていこうか悩む方や、自分自身も歯科医院に行くのが億劫だなと思う方も少なくはないと思います。

そこで我々歯科医師はどのように対応しているのか、またお子さんに対して家ではどのように対応すればいいのかお話しできればと思います。

まず、実は恐怖の対象というのは年齢によって変化していきます。

恐怖という感情は生後6ヶ月から現れ、1~2歳までは物理的な刺激や、騒音など聴覚に訴えるものが恐怖の対象となりやすいです。

バキュームなどの騒音、ライトなどの光が恐怖につながることがあります。

また、2~3歳までの恐怖は視覚的なものが対象であり、具体的・直接的なものが多いです。

歯科の診療器具や、注射筒などのケースがあります。

この種を恐怖は4歳ころまで強くなり、5歳になってくると少なくなる傾向にあります。

ちなみに6歳以降になると、想像上のものや危険に対する恐怖が強くなってきます。

例えば、迷信やおばけ、泥棒や死・病気などが挙げられます。

もちろん個人差はありますが、このように年齢によって恐怖に思うことはそれぞれ変わってくるので、私は診療や検診の際は必ずその子の年齢を確認するようにしています。

その子に対して、歯科治療は怖いものだと誤解されないように配慮することが大切になってくるのです。

また、診療室でお子さんが泣いてしまうことがありますよね。

実は泣き声により、どのような意味で泣いているのか分類することができるのです。

①強情泣き
大声を張って、声の調子が高い。治療を拒否してかんしゃくを起こしているお子さんに多いです。

②おびえ泣き
泣きじゃくったり、すすりあげるようにして泣いている場合が多い。診療室の雰囲気などにおびえているケースが多いです。

③痛がり泣き
大声の場合もありますが、ほとんどはすすき泣きです。この場合はすぐに治療を中止して、痛みをとってあげる必要があります。

④補償泣き
単調な低音で、まったくの嘘泣きです。子どもが直面している不安な気持ちへの対応策として行っていることが多いです。

つまり、子どもがどのような意味で泣いているのか、見極めることが重要になってきます。

また、「泣いたら許してくれる」や「泣いたら治療をやめてくれる」と思われないように、誘導していくことを大事になってきます。

さて、歯医者さんを嫌がるお子さんを家ではどのようにアプローチすればよいのでしょうか。

個人的には大切なことが2つあります。

それは、

「嘘をつかないこと」

そして、

「治療ができたらたくさん褒めてあげること」

です。

例えば、「今日は注射しない?」という問いに対して、「絶対注射しないよ」とお話しして、いざ歯医者さんに行ったら、注射をしたとなったら、歯科医院や親への不信感に繋がりかねません。

1度不信感を持つと、払拭することは容易ではありません。

そうならないためにも、
「モヤモヤのお薬をするかもしれないね」や「先生が痛くないように魔法をかけてくれるかもね」などと直接的な表現を避けるようにしてください。

もう一つは治療が上手くできたら、我々スタッフはたくさん褒めますが、家に帰った後も、親御さんからお子さんに向けてたくさん褒めてあげてください。

小児の治療においては、「成功体験」というのが非常に重要になってきます。

成功体験をすると、自信につながり、次の治療への頑張りに繋がります。

このため、虫歯治療をする前に、わざと簡単な治療を行い、成功体験を踏んだ上で、虫歯治療に移行するケースもあります。

お子さんも親御さんから褒められるが一番嬉しいものです。

お子さんの治療をスムーズに進めるためにも、是非ご家庭からご協力いただけると幸いです。