むし歯予防のシーラント

みなさん、こんにちは(^^)

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

今回はシーラントについてお話ししていきます。みなさん、シーラントはご存知でしょうか?

シーラントとは、プラスチック樹脂の詰め物の一種です。むし歯を削って詰めるのではなく、健康な歯の溝に歯を削らずに詰めるものです。むし歯になりにくくする予防処置になります。溝がある奥歯が対象です。

また、保険診療で行える処置になります。

奥歯の溝は、歯ブラシの毛1本が入ることができない細い溝で、個人差にはなりますが、歯ブラシで丁寧に磨いても溝の深いところには汚れが残ったままになってしまい、やがてそれはむし歯へと進行してしまう可能性が高いのです。

シーラントは、健康な歯、もしくは白濁などの要注意歯と呼ばれる状態(できない場合もあります)で、することができます。むし歯になってしまうとシーラントはできません。奥歯の溝にシーラントをつけるので、前歯なども特に対象にはなりません。(稀に、前歯の裏側の溝が深い場合に前歯の溝にもシーラントをつけることがあります)

シーラントをするタイミングは、対象の歯が生えきってすぐのタイミングがいいです。生えきらない時期(生えかけ)は、溝がまだ少し歯ぐきに埋まっているので、シーラントをつける際、唾液が混じりやすく、うまくつけることができません。また、特に永久歯は、生えてから2年ほど、幼若永久歯といって、歯の質が弱い状況が続き、むし歯になりやすい時期です。その時期にシーラントを行い、しっかりむし歯予防を行うと、完熟した永久歯になったとき、その後もむし歯になりにくい可能性があります。

シーラントを行う適した時期は、

乳歯の奥歯が生えてきた時期→3〜5歳

最初の永久歯の奥歯(6歳臼歯)が生えてきた時期→5〜7歳

最後の永久歯の奥歯(12歳臼歯)が生えてきた時期→10〜13歳

生えてきて2年以内が望ましいです。

最初の乳歯の奥歯が生えてきたときは、なかなか上手にシーラントの処置を行うことができないお子さんもいらっしゃいます。歯医者さんへ来るのも初めての場合もありますね。何回か定期検診を受けながら、練習していきましょう!

また、シーラントをつけても、歯ぎしりや硬いものをよく食べる子は、シーラントが取れてしまうこともあります。定期検診で毎回取れていないか確認していきます。取れた場合は、付け直しをします。

そして、シーラントの注意点は、シーラントをつけていればむし歯にならないわけではありません。

シーラントをしていても、歯磨きが十分にできていない、食生活が乱れている(砂糖が入っている食べ物を頻繁に食べる、ダラダラと食べる・飲む)などがあれば、むし歯はできてしまうので、気をつけましょう!

シーラントを行い、定期検診で様子を見ていくのがいいです(^^)