みなさん、こんにちは、大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。
2月になりました!お正月が終わったと思ったら、次はバレンタインですね(^^)買い物にいくと、ちらほらとバレンタインの商品が並んでいて少し立ち止まって見てしまいます。笑
バレンタイン=チョコレートというイメージですが、最近は、お菓子をあげたり、男女関係なくお世話になっている人へ渡す文化に変わってきてますね。
甘いお菓子…残念ながら、むし歯の元です!!
そこで、今回はキシリトールについてお話をしますね
キシリトールでできているお菓子は、むし歯になりません。詳しく正解を言うと、キシリトールはむし歯になる原因にはなりません。キシリトール以外の物ももちろん食べていると思うので、場面によって使い分ければ、むし歯予防になるのです。
キシリトールはむし歯にならない、歯に良いというイメージがあると思います。その通りです。(^^)
そもそもキシリトールとは、主に白樺やブナ、トウモロコシの穂軸などに含まれるキシランという多糖類を構成するキシロースを還元し、生成されます。糖質であるキシロース由来のため、糖質系甘味料に分類されますが、通常は、工業的に酵素反応により生産されるので、人工甘味料という誤解があるかもしれません。甘味は、砂糖とほぼ同程度をもつ一方でエネルギーはその75%と低く、口の中で溶ける際に熱を吸収する性質から、摂取すると爽快感や清涼感があり、くどさのない甘みが特徴です。そのため、アメやガムに配合されていることが多いです。
キシリトールは、インスリンとは無関係に代謝され血糖値の上昇がないため、糖尿病患者の食事に活用されています。また、むし歯菌の栄養源にはならず、お口の中の健康状態の維持(むし歯菌を増やさない)に影響があるということで、他の糖質系甘味料に比べてむし歯予防効果が見込める数少ない甘味料とされています。
しかし、キシリトール(糖アルコール)は、消化酵素で消化されず大腸へ移行するため、腸管内の浸透圧が上昇することで、腸管の水分吸収が抑制され、腸管内へ水分が引き込まれることにより、下痢の誘発や腹部の不快感(お腹がゆるくなる)という副作用を生じることがあります。緩下剤を服用している場合や、小児が摂取する場合は注意が必要です。
例えば、当院で販売している、しまじろうのキシリトールタブレットがあります。こちらは、パッケージの裏側に1日の摂取制限が書かれています。ご購入される方に口頭でもお伝えしていますが、必ず守りましょう(^O^)
たくさん摂取すれば、むし歯予防になる!というわけではありませんので、注意が必要です。