こんにちは、事務局の阿部です。
先日の大雪、今年は雪が少なくて過ごしやすいと思って油断していたら大変な目に遭いました、、、。
今回はむし歯になりやすい歯、なりやすい人について書いていきたいと思います。
1. むし歯になる原因
・細菌
むし歯になる主な原因は、口内細菌です。細菌には食べ物の糖分を分解して酸を作り出す細菌があり、その酸が歯の表面のカルシウムやリンを溶かしてしまい歯をもろくさせます。
・食べ物と食事の頻度
口の中は食事のたびに酸性になり、実は歯の表面が溶けています(脱灰)。しかし、その後唾液により約40分で溶けた表面は元に戻ります(再石灰化)。しかし食事の頻度が多ければそれだけ酸性の時間が長くなり、再石灰化できる時間が短くなってしまい、それがむし歯の原因となってしまうことがあります。
食事後は放置せず、速やかに歯磨きをしてお口の中を清潔に保つことが重要です。
・歯の質
歯が柔らかかったり、エナメル質が薄いなど、生まれ持った歯の質もむし歯の原因となることがあります。
2. むし歯になりやすい歯とは2>
・子どもの歯
子ども歯は大人よりも柔らかくエナメル質も薄いため、酸にはとても弱くむし歯になりやすい歯です。歯磨きもうまくできないなどもあるため、仕上げ磨きを手伝うなどでむし歯予防に努めましょう。
・奥歯
むし歯になりやすいのは前歯より奥歯です。奥歯は溝が複雑に凸凹とした形をしているため歯ブラシで汚れが取りづらく、また、頬に触れていて唾液が流れづらい内側や外側などは歯ブラシも届きづらいためむし歯になりやすくなります。
・上の前歯
上の前歯は他の歯に比べ唾液がつきづらく、お口が開いていることで外気にも触れる機会が多いため乾燥しやすい歯です。唾液には乾燥を防いだり、お口の中のphを整えたり口臭を防いでくれたりする役割があります。唾液がつきにくい上の前歯はむし歯になりやすい歯です。
3. むし歯になりやすい人とは2>
・甘いものをよく食べる人
むし歯の原因となる細菌は糖分を分解して酸を作ります。糖分を多く摂取する人と、あまり摂らない人とではむし歯になる割合が違うことが知られています。
・正しく歯磨きができていない
むし歯を予防するにはやはり毎日の歯磨きが大切です。磨き残しがあると、口内で細菌は増殖するため、磨き残しのない正しい歯磨きを習慣づけることが大切です。
4. むし歯にならないために2>
・歯磨きの仕方を見直す
磨き残しのない正しい歯磨きを身につけることで、歯に付着する細菌を減らしむし歯を防ぎましょう。歯磨きは時間よりも磨き残しがないかが大切です。歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロスなどを使ったり、奥歯には小さめの歯ブラシを使うなど、歯ブラシを使い分けるのもおすすめです。
・定期的に健診へ行く
毎日きちんと歯磨きをしていても、やはり歯石や歯垢などはついてしまうものです。歯石や歯垢は歯ブラシでは落とせないため、定期的に歯医者さんへ健診に通い、むし歯になりにくい口内環境を目指しましょう。