みなさん、こんにちは!
大郷町歯科衛生士の本田です(^ω^)
今回は、定期検診の通院間隔についてお話ししていきます。
みなさんは今、歯科医院の定期検診に何ヶ月に1回で通院していますか?その間隔は、本当に自分の口の中に合っているのでしょうか?
実は、数十年前まで、定期検診は6ヶ月に1回としてしている所が多かったです。しかし、また数年前、3ヶ月に1回に変わりました。そして現在は、実は1ヶ月〜3ヶ月に1回と、人それぞれで通院するべき間隔には違いがあります。
これは、まずは保険診療のルールが変わっていったことに基づいています。
そもそも保険診療というのは、“病気“があるため、保険の制度を使って、1〜3割の自己負担で診療・治療を受けられるということです。
定期検診は、基本は“病気“がないため、自己負担金は10割、つまり自費診療になってもおかしくはないのです。そのように、クリーニングは1万円などとしている歯科医院もあります。当院でも、強固な着色汚れ、ヤニなどをメインに除去するクリーニングは、自費診療になります。着色汚れやヤニは病気ではないからです。
しかし、それでは、むし歯や歯周病になってから歯医者へ訪れる患者が増え、現在コンビニエンスストアよりも多い歯医者ですら、全ての患者さんを診ることが不可能となりそうです。
そこで、日本は“予防“という範囲にも保険診療を使えるように変わりました。厳密に言うと、定期検診は歯周病があり、それを治す、もしくは症状安定を目指した予防処置になります。
つまり、歯科医院の定期検診に通うことは、今ある“病気“を進行させない、悪化させない為に行なっているのです。
そして、定期検診は3ヶ月に1回受ければいいと思っている方はたくさんいらっしゃいます。これは数年前までのお話です。
現在は、お口の中の状況に合わせて、1ヶ月〜3ヶ月で通院するのが通常です。
3ヶ月に1回では、到底歯周病が治るのは難しいのです。私たちはこのように数ヶ月に1回しか皆さんのお口の中のチェックやクリーニングができません。たったそれだけではもちろん足りず、1番重要なのは、毎日のセルフケアです。
みなさん、お家は、お盆前やお正月前などに年1〜2回ほど大掃除はしますか?それ以外では、毎朝、玄関を掃いたり、夜に水回りをさらっと掃除したりしますか?
歯も同じです。数ヶ月に1回は大掃除が必要ですが、大事なのは、毎日少しずつお掃除をしておくことです。
しかし、汚れが多いところは、数ヶ月と言わず、1ヶ月に1回くらいは丁寧にお掃除しませんか?私も水回りはカビが生えやすいので、1ヶ月に1回は、しっかり掃除をします。歯もそのような感覚でいいです。
当院のお席にそれぞれ、定期検診の通院間隔についての資料を掲示しました。色々な基準はありますが、1番簡単にわかるのは、磨き残しと、歯周ポケットの深さです。磨き残しは50%以上ある方は、1ヶ月に1回通院が必要です。もちろん、基準になる数値を保てるようになったら、定期検診の間隔は延ばしていけます。
今ある歯をしっかり残して自分の歯で美味しいご飯を食べるために、ぜひ一度、定期検診の通院間隔を見直してみましょう!