咬合性外傷について

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。少し遅れた桜の開花ですが満開となりお花見シーズンの到来となりました。朝晩のニュースではあちらこちらでお花見の様子が流されコロナ禍以来やっと以前の生活に戻りつつあるという感じですね。これからお花見の予定がある方また、まだ予定を立ててない方、ピンクに染まった優しい桜の花をみて心癒され素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

さて、今回のブログは、「咬合性外傷」について書かせていただきます。

虫歯じゃないのに噛むと歯がいたくなる原因のひとつに「咬合性外傷」があります。

「咬合性外傷」とは過度な力が加わることで歯周組織(歯を支えている歯槽骨・歯ぐき・歯根の表面にあるセメント質・歯槽骨とセメント質をつなげている歯根膜)がダメージを受けたり、歯が擦り減ったり、時として歯が割れたり、歯の根元がくさび状に減ったりまた顎関節に炎症を起こしたりすることをいいます。「咬合性外傷」は2種類あり一次性咬合性外傷(歯周病になっていない正常な歯周組織に過度な噛み合わせの力が作用して起こる外傷)と二次性咬合性外傷(歯周病の症状がある歯に過度な噛み合わせの力が作用して起こる外傷)があります。次に「咬合性外傷」について詳しく説明いたします。

<「咬合性外傷」の主な原因>

①不正咬合(噛み合わせが悪い)。

②被せ物や詰め物の噛み合わせが高い。

③歯ぎしりや食いしばり。

④歯周病の進行。

<「咬合性外傷」と思われる症状>

①詰め物がよく取れる。

②歯周病ではないのに歯がグラグラする。

③虫歯ではないのに歯がしみる。

④神経を取った歯にひびが入ったり割れたりする。

⑤口を開けた時顎が痛かったり変な音がする。

⑥肩こりや頭痛がする。

<「咬合性外傷」の治療>

①噛み合わせが悪い場合は歯列の矯正治療を行います。

②詰め物や被せ物の噛み合わせの状態が良くない場合は噛み合わせの調整をします。

③グラグラ動いている歯があれば隣の歯とくっつけて固定します。

④歯ぎしりや食いしばりが原因と思われる場合はマウスピースをつけます。

⑤歯周病が原因と思われる時は歯周病の治療を行います。

上記のような症状が当てはまり噛み合わせに違和感がある方は早目に歯科医院への受診をお勧めします。一次性咬合性外傷の方は噛み合わせの調整で症状が改善されますが二次性咬合性外傷の方は歯周病の治療が必要となります。歯周病は定期的な検診と歯のクリーニングが大切となってくるのでお近くの歯科医院へ受診してみてはいかがでしょうか。