口内炎について(口周りの疾患)

みなさん、こんにちは

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です(^o^)

今回は、口内炎についてお話しします。

口内炎、みなさんは1度くらいはなったことがあるのではないでしょうか?

口内炎は、唇や頬などの粘膜に傷がつくことで炎症の総称です。原因は様々なものから、原因不明のものもあります。中には、病気ご潜んでいることもあります。

①アフタ性口内炎

最も多いのは、アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)です。原因はわかってないそうで、ストレスや疲れによる免疫力低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2の欠乏)などによって起こると言われています。アフタ性口内炎は、赤く縁取られた210㎜程度の丸くて白い潰瘍で、頬や唇の内側・舌・歯ぐきなどに発生します。小さなものが23個群がって発生することもあります。通常は10日~2週間ほどで自然に消滅して跡は残りません。
なかなか治らないとき、範囲が広いとき、何度も再発するときは、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、くすりが原因の場合もあるので、歯科医院を受診しましょう。それでもはっきりしないときは、大きい病院へ紹介になることもあります。

カタル性口内炎

カタル性口内炎は、入れ歯や矯正器具が接触したり、頬の内側を噛んでしまったりしたときの細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる口内炎です。口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。また、舌にできると味覚がわかりにくくなることもあります。入れ歯が原因であれば、調整したりすると治ることがあります。

ウイルス性口内炎

ウイルスが原因で起こる口内炎もあります。単純ヘルペスウイルスの感染が原因の「ヘルペス性口内炎(口唇へルペス)」は、主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症(STD)による口内炎が知られています。またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌は、もともと口の中に存在する常在菌のひとつですが、免疫力が低下したりすると増殖し、「カンジダ性口内炎」を発症することがあります。
ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じることがあり、発熱や強い痛みが伴うことがあります。こちらの場合は、歯科ではなく、皮膚科の受診をしてください。お口周りなので、歯科医院へ来院される方がいらっしゃいますが、①と②は歯科ですが、ウイルスですと、抗生剤などの処方が必要になるので、③の口内炎は皮膚科になります。また、ヘルペスも歯科ではなく、皮膚科です。以前、ここで薬をもらったことがある!と患者様がおっしゃいましたが、当院では、①と②への軟膏の処方となりますので、ご注意ください。

そのほか、金属が原因となって起こるアレルギー性口内炎などもあります。金属アレルギーの方などは注意です。

口内炎は、2週間程度で完治することが多いです。しかし、同じところにできた口内炎が、噛んだりしていないのにずっと治らない、、治ってもまたできる、口内炎が硬くなってきたなど変化があれば、歯科医院を受診しましょう。