歯周病の原因

みなさんこんにちは!歯科衛生士の桑折です☺10月ももう少しで終わりますね!今年は、残暑が続き秋らしさがあまりありませんでした🍁だんだん日も暮れるのがはやくなり冬が近付いていきますね🌨寒さのせいかここ最近、以前手術したところがチクチクする感じがでてきました。冬になると寒さも増すので古傷が痛みだしそうです。

さて話は変わり、みなさん歯周病は知っていますか?歯周病の原因となるものはご存知でしょうか?それは『バイオフィルム』というものです。今回は『バイオフィルム』についてお話していきます。

《バイオフィルムってなに?》

バイオフィルムは複数の細菌が集まって形成させる粘性のある膜で、単体の細菌とはまったく異なる性質を示します。バイオフィルムは自然界のいたるところで見ることができます。身近なところでは、台所の流しにある三角コーナーを汚れたまましばらく放っておくと、周囲にヌルヌルとしたものが付着しますが、これもバイオフィルムです。これはすべて水中で細菌が繁殖しバイオフィルムを形成したもので、水で流しただけでは取れず、こすり洗いしてようやく取り除けるほど強固に付着しています。

《細菌の繁殖下者なら薬で抑えれるのでは?》

バイオフィルムの中には種類の異なる細菌のかたまりが存在し、それぞれの細菌が微妙なバランスで共存しています。のびのび育った単体の細菌とは異なり、限られた栄養、他菌種との共同生活といった環境下にあるため、単体の細菌には見られないタンパク質を作るなどの、細菌のもつ性質が変化変質していきます。そのため抗菌剤や抗生物質などの薬剤が効きにくい環境となるのです。

《口の中のバイオフィルムはどこにあるの?》

代表的なものは、歯面に付着している歯垢です。約400種類の細菌によってバイオフィルムを形成しています。歯を磨かずにいると、歯の表面がヌルヌルしてきて、うがいぐらいではなかなかとれません。歯ブラシで磨けば落ちます。でも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目の歯周ポケットの内の歯垢は、歯ブラシだけでは取り除くことはできません。

《どのようにして歯周病の原因バイオフィルムを除去すればいいのでしょうか?》

バイオフィルムは約2ヶ月で新たに形成され始めます。家庭でもできるセルフケアでは、ブラッシングをきちんとすることで、歯ブラシの毛先でバイオフィルムを除去することができます。ブラッシングでは届かない歯と歯の間やポケット内のバイオフィルムの除去は、歯科医院でクリーニングする必要になります。