定期的なレントゲン写真撮影について

みなさん、こんにちは!大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です(^^)

今回は、レントゲン写真についてお話ししていきます。

歯科医院を初めて受診すると、必ずレントゲン写真を撮りますと言われると思います。当院でも、初めての方は、お口全体が写る大きなレントゲン写真を1枚必ず撮影します。また、例えば、右下の奥歯が痛いという主訴であれば、右下の小さいレントゲン写真をさらに撮ったりすることがあります。

レントゲン写真は、主に2種類あります。パノラマレントゲン写真とデンタルレントゲン写真です。

パノラマレントゲン写真は、先ほどもお話しした通り、お口全体が写る大きなレントゲン写真です。こちらの特徴は、全体的な把握ができることです。細かくお話しすると、歯の数、詰め物や被せ物の数、大まかなむし歯の位置、顎の骨の位置、神経を取った歯の数、過剰歯(一般的な数より多い歯)、埋まった親知らずなどがわかります。

そして、デンタルレントゲン写真とは、歯34本分だけ写る小さいレントゲン写真です。こちらの特徴は、パノラマレントゲン写真では写らなかった小さいむし歯が写ったり、また、歯の周りの骨の組織もしっかり写るため、歯の根っこの病気や歯周病の診断にも有効です。

初診の際に、診断に用いることが多いのですが、実は!!定期検診の際もレントゲン写真は必要です!٩( )و

むし歯の治療が終わり、「では、次回から定期検診になります」と言われ、定期的に通院しようと思ったあなた!!

定期検診では、歯の健診、歯ぐきの検査、磨き残しのチェック、歯科衛生士によるクリーニング、、、

たしかにこれが一般的ではありますが、これにプラスして、12年に1度、定期的にパノラマレントゲン写真を撮る必要があります!

歯は見た目だけでは、むし歯があるか、歯周病が進行しているか、しっかり判断するのは難しいです。銀歯の下にむし歯ができていても、残念ながら見ただけで発見するのは難しいです…12年に1回レントゲン写真を撮っておくことで、早期発見・早期治療ができます。まだ治療するほどでもない小さなむし歯も、1年後には少し大きくなって、これ以上大きくなると、神経の治療になりかねないので今回は治療しましょう!と、適切なタイミングで治療をすることもできます。

「もっと悪くなってからでいいよ〜」「もうちょっと痛くなってからでいいよ〜」と患者さんがおっしゃることもあります。。。

しかし、悪くなってからでは、白い樹脂の詰め物1回で済んだかもしれないむし歯が、銀歯になったり(むし歯の範囲が広いため)、痛くなってからでは、神経を取って根っこの治療をして被せ物の銀歯になったりと、回数、金額ともにどんどんかかってしまいますm(._.)m

実は金額の面でいうと、定期的に検診に通っている方と、何が問題があったときだけ治療に通った方では、同じくらいの金額か、または問題があったときだけ治療に通った方のほうが、金額が高いというデータがあります。

健康を守るためにお金をかけるのか、問題を解決する(痛いのがなくなる)ことだけにお金をかけるのか

前者のほうがいいですよね( ˘ω˘ )

定期検診では、担当の歯科衛生士がそろそろレントゲン写真を撮りませんかとお声がけさせていただいています。お手持ちがなければ、次の定期検診のときでも大丈夫です。ご遠慮なく相談くださいね(^^)