唾液検査シルハ④「口腔清潔度」の数値が高い方へ

みなさん、こんにちは^_^

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。

唾液検査シルハの続きで、今回は口腔清潔度の数値についです。

口腔清潔度は、主にアンモニアの数値を調べています。アンモニアは、尿などに含まれるものですが、実はお口の中にも少し存在しているのです。お口の中の菌が多いと、アンモニアが増えることがわかっており、それらが口臭の原因になると言われています。数値が高いからと言って、必ず口臭があるわけではありませんが、原因になっている可能性があるということです。

お口の中を清潔に保つには、歯磨きはもちろんですが、その他にもケアの方法があります。まずは、舌の色をチェックしてみましょう。舌が白いまたは黄色っぽい方は、舌の表面に舌苔といって菌の塊が付着している状態です。1歳〜5歳くらいのお子さんにも見られることがありますが、生理的なものでこれは特に心配はありません。成人した大人の方で舌が白くなっている方、舌のケアも必要です。

舌ブラシといって、舌専用のブラシがあります。薬局なとで、歯ブラシのコーナーに1種類くらいは販売しているところがあると思います。

舌ブラシの使い方は、歯ブラシと少し違います。舌の少し奥の方から、舌の先端に向かって1方向に磨きます。歯磨きのように往復で動かさず、同じ方向に置くから手前へ動かして磨くのを数回繰り返してください。舌には、味蕾といって味覚をつかさどる重要な機能があります。往復で歯ブラシを動かして、傷つけてしまうと、稀ではありますが、味覚障害を起こす可能性がありますので、舌を磨くときは基本は、一方方向、そして優しく行ってください。

その他には、マウスウォッシュ(洗口剤)の使用があります。市販のものでもいいと思います。用途が違うので、液体歯磨きとマウスウォッシュ(洗口剤)を間違えないようにしましょう。また、効果を最大限にするには、そもそも歯磨きが十分にできていることが大事です。うがいだけでは、歯の表面についた汚れや、歯の間にある汚れはどうやっても取れません。マウスウォッシュは、歯磨きの代わりにはなりませんので、歯磨きを必ず行ってくださいね。

今回で唾液検査シルハの説明を終わります。

お口の中のリスクは、一人ひとり違います。きょうだいや家族でも、似ることはありますが、違いがあります。それぞれのお口のリスクに合わせたケアが必要です。それを知ることで、一生自分の歯で美味しい食事ができるのです。

まずは、歯科医院を受診しましょう。