唾液検査シルハ③「歯ぐきの健康」の数値が高い方へ

こんにちは、大郷町歯科医院、

歯科衛生士の本田です。

唾液検査シルハの続きになります(^O^)

 

今回は、歯ぐきの健康の数値についてです。

歯ぐきの健康とは、歯周病についてです。唾液検査シルハで計測しているのは、白血球とタンパク質です。

白血球とはそもそも、お口の中だけに限らず、身体の中でもとても重要な働きをしています。血液成分の1つで、身体の中に侵入した菌などの異物を呑み込み、無害化してくれます。つまり白血球が多いということは、異物を排除しようと身体が反応し、働いてくれている状態ですが、何か悪いものが多いということです。お口の中で、歯周病菌が多く、歯ぐきに炎症が起こっているのでそれを治そうと白血球が増えてしまうのです。歯ぐきの炎症とは、歯ぐきが赤い、腫れている、血が出るの主にこの3つです。これはご自身でも確認することはできます。鏡で、歯の根元を見てみましょう。本来健康な歯ぐきは、ピンク色です。歯の根元のラインだけ、赤みを帯びていませんか?また、歯と歯の間の歯ぐきは、健康ならばスリムな三角形をしています。丸く腫れぼったい形をしていませんか?そして、歯ブラシで歯の根元に斜め45°くらいに向けて軽い力で磨いてみてください。血が滲んできませんか?

これらが、歯ぐきの炎症をチェックするポイントです。

次にタンパク質です。唾液検査シルハの資料では、白血球と似ている文章で説明していますが、少し違いがあります。

タンパク質は、出血に関係しています。歯ぐきから出血が多い方は、この数値が高くなります。歯周病菌(=歯垢)は歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に溜まり、長い時間磨かれていないと歯ぐきの中へどんどん侵入し、歯ぐきが腫れ、赤くなります。そして出血が起こります。

うがいをした検査だけで、これらの結果が出ます。普段から歯磨きをして、よく出血がありませんか?その場合はすでに歯周病が進行し始めている可能性があります。「まだ痛くないから、もう少ししたら歯医者へ行こう」と思う方、非常に危険です!!

あまりにも進行した歯周病は治すことは難しいです。歯周病は早期治療を行わないと治る可能性がどんどん低くなります。歯周病はより軽度の状態のほうが治しやすいです。できれば、軽度の状態ですぐに来院してください。小さな変化を見逃さないで、しっかり治療を行いましょう。軽度なら費用もたくさんかかるわけではありませんので、早期治療が必要です。

歯ぐきの健康の数値では、歯周病についてお話ししました。次回は、口腔清潔度についてです。