唾液検査シルハ②-2「歯の健康」の数値が高い方へ

続きになります。

13食の食事以外で気をつけていきたいのが、間食です。間食をイメージすると、甘いものと思う方は多いのではないでしょうか。「そんなにお菓子は食べません」とおっしゃる方もいますが、では休みの日やお仕事の休憩に飲むコーヒーや紅茶は、砂糖は入っていませんか?また、のど飴やガムを噛んでいませんか?コーヒーや紅茶も微糖であれば、糖質が入っています。のど飴もノンシュガーと記載されていても、水飴や別の糖質が入っていることがあります。これらは全て間食といい、このように色々なものがあり、それは糖質を摂取していることになります。

そして酸性度についてのお話です。

糖質が入ったものをダラダラ食べたり、ダラダラ飲んだりしていると、お口の中は常に酸性で、歯を溶かし続けて、むし歯ができてしまいます。本来、お口の中は中性になっていて、この状態ですと、何も起こらない状態です。しかし糖質が入ってくるとこにより、お口の中では中性→酸性へと変化するのです。

お茶やお水は、糖質が入っていないので、日頃の水分補給にはとても良いです。お仕事などの休憩に、糖質が入ったものを食べる・飲むことは、それほど大きな問題はありません。食事と食事の間を23時間空けると、唾液の緩衝能という力で、酸性により溶けた歯は中性になるとことでいったん元に戻りますので、しっかり時間を空けた糖質の摂取は問題ないのです。絶対に食べてダメ!というわけではなく、食べるタイミングをしっかり見極めてすれば問題ないのです。

お口の中が酸性になり続けないように工夫するのがポイントです。お口の中が酸性になる食べ物、飲み物を飲んだあとにお茶やお水を飲むというのも、糖質を早く流すには良いとされています。

みなさん、ご自身に当てはまるところはありましたか?それでもむし歯になりにくい方はいらっしゃいます。元々、歯の質が強く、多少酸性になったくらいでは、むし歯にならないのです。しかし、本当に稀ですので、一部の人しか当てはまりません。ほとんどの方は、むし歯の予防が必要になります。

また、歯の質は遺伝であることが多いです。元々歯の質が良く、むし歯になりにくい方もいらっしゃれば、何をやってもむし歯になってしまうくらい歯の質が弱い方もいらっしゃいますので、歯の質を強化していくのもむし歯予防には必要です。毎日、フッ素入りの歯磨き粉で丁寧に磨きましょう。また、歯科医院で、数ヶ月に1回高濃度のフッ素を塗ってもらうといいです。

以上が、歯の健康の数値が高い方へのお話しです。