妊娠中のお口の中について

 

 

みなさん、こんにちは!

大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です(^∇^)

さて今回は、妊婦さんのお口の中についてお話ししていきます。

歯周病やむし歯は歯の主な病気ですが、実は男性よりも女性の方が罹りやすいということはみなさんご存じでしょうか?

その理由は、女性は一生の中で、妊娠や出産を経験することがあり、妊婦さん特有のお口の中の変化があるからです。

10ヶ月もの間、お腹で赤ちゃんを育てているときに、様々なトラブルが起こります。その中でも、お口の中のトラブルは付きものです。

具体的にお話ししていきましょう。

①むし歯になりやすい

妊娠中は、悪阻によって、歯磨きができなくなる場合があります。お口の中に歯ブラシなど物が入るのが気持ち悪かったり、歯磨き粉の味が苦手になってしまうことがあり、十分に磨けないのです。また、嗜好品が変わることもありますね。個人差ももちろんありますが、私の母は炊き立てのご飯の匂いがダメになったり、私がお腹にいるときは、バナナが大好きになったそうです笑 甘い物など摂る機会が増えて、お口の中が酸性になる回数が増え、むし歯になりやすくなります。

②歯ぐきが腫れやすい

これも原因の1つは、不十分な歯磨きです。歯垢()が残れば、歯ぐきに炎症が起き、腫れたり、出血したりしやすくなります。もう一つの原因は、女性ホルモンが急激に増加することにより、特有の歯周病菌が増える傾向にあります。この歯周病菌によって、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。

③唾液が粘っこくなる

血管の透過性が高まり、唾液が粘性(ねばっこい性質)に変わることがあります。唾液は、サラサラで水のような状態が理想で、これにより自浄作用といって、ある程度お口の中の食べかすや汚れを流してくれているのですが、唾液が粘っこくなると、唾液がうまく流れず、お口の中に汚れや食べかすが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病の原因になります。

他にも、冷たいものや熱いものがしみる、歯や歯ぐきに痛みが出る、親知らずがうずくなどさまざまなトラブルが起こる可能性があります。

対策として、まずは妊娠中のお口のトラブルについて理解していただくことです。

食事回数が増えることがあるので、ダラダラ食べたり、酸性の物は頻繁に食べることはできるだけ控えましょう。

また、安定期に入ったら、妊婦歯科検診を受けて、必要な治療は安定期のうちに済ませておきましょう。

当院でも、安定期での治療、歯のクリーニングは承っておりますので、ご相談ください。また、当日体調不良の場合は、お身体と赤ちゃんのため、治療を別日に変更していただくこともございますので、ご了承ください。