誤嚥性肺炎の予防 47

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
梅雨明けました?まだまだ梅雨は開けなそうですね。こう毎日ジメジメしていると洗濯物もカラッと乾燥するのも厳しいですよね?自分の家ではエアコンの除湿がフル回転しています。電気代が高くなりそうで来月の請求が怖いです。もし効果的な洗濯物の乾かし方を知ってるという人はぜひ教えて下さい!!
さて前回に引き続き「高齢者の肺炎」についてお伝えしていきます。
肺炎は、「急に体調が悪くなって、高熱、咳・痰が 出る病気」とイメージされているかもしれません。
一般的な肺炎はそうなのですが、 高齢者の肺炎はち がいます。 高齢者の場合、気づかないうちに肺炎になっ ていることがよくあります。 高齢者は肺炎にかかってもはっきりとした症状がないことがあるのです。
では、 とうして、症状があらわれにくいのでしょうか?
それは、高齢になると、からだの防御反応が弱くなってしまうからです。
人のからだは、細菌やウイルスなどの敵から身を守 るために、いろいろな反応をしています。たとえば、 インフルエンザにかかると高熱が出ます。それは、ウ イルスが悪さをして体温を上げているのではありませ ん。体温が上がると免疫細胞が活動しやすくなるので、 自分のからだが反応して体温を上げているのです。 年をとると、からだが感染に反応しにくくなります。 症状がないと楽に感じます。しかし、感染から身を守 れないと、からだがどんどん障害されていきます。 た とえば、肺炎にかかると、そのまま肺が壊れていき、 ついには息ができなくなってしまいます。ですから、 高熱や咳がなかったら、軽い肺炎というわけではあり ません。
さらに、肺炎の症状があらわれにくい原因がありま す。 それが 「誤嚥」です。
高齢者の肺炎の多くは「誤嚥」が原因になります。
なぜ高齢者が肺炎にかかりやすくなるかは、うまく食べ物や飲み物を飲み込めなくなるからです。
なぜ肺炎だけがこんなに増えているのでしょうか?もし抵抗力が弱くなっているだけであれば、敗血症といった他の感染症も死因としてもっと増えていいはずです。
実は「誤嚥」が、高齢者の肺炎の主な原因です。誤嚥すると、本来なら食道に送られるべき食べ物や唾液が、気管や肺に流れ込んでしまいます。うまく飲み込めないと、息が詰まってむせたり咳き込んだりします。それが「誤嚥」の症状です。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」