誤嚥性肺炎の予防 46

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
新型コロナウイルスの感染予防対策が緩和され、また新たな生活が始まりましたね。皆さんの周りの環境はどうでしょうか?自分の周りで感じたことはマスクをつけてた時に知り合いになった方達のマスクを外した素顔が「あっ!この人はこんな顔をしてたんだな」と感じました。やっぱり鼻から下、特に口元の印象って大事なんだなと痛感しました。
いけてるな!と思ったり、残念だな!と思ったりしますよね?だんだんとマスクをつけない生活が訪れます。その前に口の中の虫歯や歯周病に対するクリーニングをやっておくことをお勧めします。早めにやっておきましょう!
さて今回は誤解されている「高齢者の肺炎」についてお伝えしていきます。
皆さんはもうお気づきかもしれませんが、どんどん「肺炎」は増えてきています。
「肺炎」と聞くと、むかしの病気と思われるかもしれません。しかし、いま、肺炎が激増しています。
しかし、この説明には大切なことが抜け落ちていま す。高齢者の肺炎ほど、世の中で誤解されている病気 はありません。
平成30年の統計では、肺炎による死亡者は約13万人 (肺炎+誤嚥性肺炎)。 悪性新生物でNo1の「肺がん」や循環器疾患でNo1の「心不全」でも約7~8万人で すから、肺炎がいかに多いかがわかります。 肺炎は全 死因の9・8%を占める国民病なのです。
肺炎は高齢者の病気。 肺炎で死亡する人の90%以上 が、65歳以上です。
高齢者の肺炎とはどういうものなのでしょうか?
一般的な説明はこうです。 「肺炎は、細菌やウイル スが肺に感染して起こります。 肺炎にかかると、高熱 や咳・痰が出ます。年齢とともに抵抗力が弱くなるの で、肺炎が重症化してしまいます。 肺炎はひどくなると、うまく酸素を肺に取り入れられなくなって、死に 至ってしまうのです。 肺炎を予防するために、体力をつけてください。ワクチン注射を打ちましょう…」
しかし、この説明には大切なことが抜け落ちています。高齢者の肺炎ほど、世の中で誤解されている病気はありません。
実は、高齢者でも、健康的であれば、ふつうの肺炎 で命を奪われることはほとんどありません。
高齢者の肺炎は、静かにしのびよってくる
肺炎にかかったら、すぐに気づくはず。そう思って はいませんか?
肺炎と誤嚥について次回ももう少しお話ししていきます。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」