誤嚥性肺炎の予防  45

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
ゴールデンウィークは皆さんいかがお過ごしでしょうか?自分は久しぶりに外に出て満喫しようと思っております。岩手の花巻市で行われる土澤アートクラフトフェア2023春が5月4日〜5日が行われます。アクセサリー、ガラス工芸、イラスト、雑貨、革製品から食料品、その場で食べれるフードなどを置いています。もしお近くにくるようでしたらお立ち寄りください。
さて、今回は「姿勢をよくしよう」についてお話ししていきます。
正しい姿勢を意識しながら、 からだ全体の筋肉をバランスよく維持することが大切です。
姿勢が悪くなると、「飲みこみ力」が弱くなります。
猫背になると、頭が前に倒れます (猫背は、専門用語では「円背」と呼びます)。そうなると、顔を正面 に向けるために、あごを前に突き出さざるを得なくな ります。 背中が曲がり食べるときにあごを引けなく るので、飲みこみにくくなってしまうのです。 また、背中が曲がっていると、胸を大きく開きにくくなり、深い呼吸が難しくなります。呼吸がうまくで きないと、気管に異物が流れこんでもうまく外に出せ なくなります。 反り腰は、お腹やお尻の筋肉が弱い女性に多くみら れます。 反り腰の状態では、お腹が前に出てしまい腹式呼吸がうまくできなくなります。
姿勢をよくする方法
①正しい姿勢を意識する
ふだんの生活の中で意識していないと、気がつかな いうちに、姿勢は悪くなっていくものです。 姿勢をよくするためには、まず姿勢を意識すること から始めてみてください。具体的には、からだに軸を つくりましょう。立っているとき、 歩いているとき、どんなときでもかまいません。それ だけでも、姿勢はよくなります。 ②からだ全体の筋肉量を維持する よい姿勢を保つためには、正しい姿勢を意識するだ けではなく、からだ全体の筋肉をバランスよく維持す ることが重要です。 姿勢は、からだ全体の筋肉に支えられて成り立っています。ですから、背中やお腹の筋肉さえしっかりし ていれば、姿勢がよくなるわけではありません。 筋肉はつねに合成と分解をくり返しています。 分解 される筋肉量は高齢者でも若年者でも変わりません。 一方で、合成される筋肉量は、年齢とともに低下し ていきます。そうなると、分解される筋肉量のほうが、 多くなってしまい、徐々に筋肉量が減少してしまうの です。筋肉量を減少させないためには、筋肉の合成を 増やさなければなりません。高齢になっても適切な訓 練を行えば、必ず筋肉は合成されます。 筋肉は運動をすることで変化します。 「筋肉は適度に使えば発達し、筋肉を使わなければ萎縮する。 筋肉 を使いすぎてしまっても萎縮する(ルーの法則) とがわかっています。ここでいう「適度」とは、少し 疲れる程度の負荷のことです。簡単すぎる動きでは、 筋肉は発達しません。 もちろん筋肉を使うことである 程度維持することができますが、筋肉の衰えを防ぐこ とはできないのです。
ですから、ふだんの運動は、からだに負荷をかける ことを心がけましょう。たとえば、ウォーキングをす る場合、のんびりと歩くのではなく、軽く息が切れる 程度のスピードで歩くことが大切です。
筋肉量を減少させないためには。
姿勢をよくする
①ふだんから、からだ に軸をつくるよう に意識する
②からだ全体をバラ ランスよく鍛える
ウォーキングをする からだに軸をつくり、 軽く息が切れる程 度の速さで歩きます。 両腕は、しっかり 振るようにしてください。 ただ、 ゆっくり 歩くだけでは、筋肉は増えません。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」