誤嚥性肺炎の予防 44

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
4月もあとわずかで終わり、ゴールデンウィークに突入します。皆さんは何処かにお出かけはしないですか?昔の日常を取り戻していきましょう。
今回は栄養をしっかり摂取しようということをお伝えします。
年齢が高くなればなるほどきちんとバランスのとれた栄養摂取をしっかり栄養補給しましょう
世の中には、いろいろな健康法があります。 トレー ニング、マッサージ、 健康食品 もちろん、このよ うな健康法には、有効なものもあります。 しかし、どんな健康法を行っても、きちんとバラン スのとれた栄養摂取をしなければ、意味がありません。 飲みこめなくなると、自然と食べる量が減ってきま す。食べていると、むせたり、引っかかったりするた め、食事量が減ってくるのです。 適切な栄養を摂取で きないと、からだの機能を維持できません。 気がつかないうちに、食べる量が減っていませんか? 食べすぎによるメタボリック症候群は、中年までの 問題。年齢が高くなるほど、栄養不足になっていない かを気にしなければならないのです。
高齢者ほど、しっかりと栄養を摂取することが肝心 です。けっして粗食がいいわけではありません。 実は、在宅高齢者の約30%が低栄養状態であること が知られています。年齢とともに食事量が減りますが、 高齢になると栄養が必要でなくなるわけではないのです。
必要な栄養素をバランスよく 摂取することが重要
年齢とともに、野菜中心であっさりした食事がいいと考えていませんか?高齢になっても、たんぱく質・脂肪・炭水化物など 必要な栄養素をしっかり摂取することが大切です。 のためには、偏りなくいろいろなものを食べなくては なりません。少量でも、工夫をして栄養素を多く含む食事をとることが重要です。
どれくらいの栄養を摂取したらよいかは、食事バラ ンスガイドを参考にしてください。できるだけ、このガイドに近い食事をとるよう工夫してください。 栄養不足はどうしたらわかるでしょうか。
わかりやすいのは体重の変化です。
栄養不足になると体重が減ってきます。 定期的に体 重を計るのは、栄養管理にとって重要です。 体重のような数字も大切ですが、見た目も重要です。 顔色や体つきで栄養がしっかりとれているかがわかり ますし、どれだけ日常生活で動けているかも判断材料になります。 栄養不足になると、採血結果で異常値が出ることもあります。血中アルブミン値低下、ナトリウムやカリ ウムなどの電解質の異常が代表的な例です。
しかし、栄養がとれているかを調べるために、採血を頻繁に行うのはおすすめしません。栄養に関しては、採血より、体重や見た目のほうが得られる情報が多い からです。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」