誤嚥性肺炎の予防  41

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
皆さん、仙台の桜が26日に開花を発表したそうです.今年は平年より13日も早く、観測史上最も早い開花だそうです.満開はは5日〜1週間ぐらいだそうなので皆さん花見に行きましょう.
それでは、今回は口腔ケアについてお伝えします.
口の中をきれいにする
口腔ケアとは、歯磨きなどで、歯や舌などの口の中 をきれいにすることです。誤性肺炎を防ぐためには 「飲みこみ力」を維持することがもっとも大切ですが、 口腔ケアをきちんと行うと、誤嚥性肺炎を減らすこと ができます。
歯がしっかりしていると飲みこみやすくなる
歯をきれいにすることも「飲みこみ力」にとって大 切です。 かみ合わせがしっかりしていると、下あごを 固定できるので、喉頭をもち上げやすくなります。
口を開けたまま、水を飲みこんでみてください。 口を閉じた状態と比べて、飲みこみにくいはずです。 かみ合わせがうまくできると、喉頭をもち上げる筋肉 がしっかり収縮するので、飲みこみやすくなるのです。 また、歯がしっかりしていると、食べものをかみ砕 きやすくなります。 食べものの形態や硬さが整うと、 むせずに飲みこみやすくなります。
歯茎の健康を守る歯の磨き方
歯を磨くというと、歯の表面だけを磨くと考えてい ませんか? もちろん、健康な歯を維持するためには、 (虫歯)をつくらないことも大切です。
しかし、歯磨きで忘れてはならないのが、歯茎の健 康を守ることです。 歯茎が炎症を起こすと、歯茎が後 退して歯が維持できなくなります。 ですから、歯を失 わないためには、歯と歯茎の間をきれいにして歯周病 を防ぐことが重要です。
歯磨きの注意点
①磨き残しがないように、1日1回はしっかりと磨く 1日何回も歯を磨いてもよいですが、1回は丁寧に 磨くようにしましょう。 睡眠前に、入念に歯磨きをするのがおすすめです。 しっかり磨けているかを定期的に確認するようにしましょう。歯磨き粉の中には、口の中を爽やかにする 成分が含まれているので、しっかり磨いていなくても、 磨いた気になってしまいがちです。 磨き残しがないか を確認するために、たまには歯磨き粉を使わない日を つくってみましょう。
②食後10~20分間たってから磨く
食事の直後は唾液が多く分泌されています。 唾液には歯を修復する作用があるので、食後少し間をおいてから磨くようにしましょう。
③歯磨き粉を使った後の「すすぎ」は1、2回
歯磨き粉の中に含まれているフッ 素は、歯の再石灰化に効果がありま す。磨いた後、あまり口をすすぐと フッ素も洗い流されてしまいます。
④歯磨きの道具を活用する
しっかりと歯を磨くのは、手間がかかります。 一般的な歯ブラシで きっちりと磨くには10分くらいか かってしまいます。
電動歯ブラシは、細かく振動するので、早くてきれ いに歯を磨くことができます。 歯ブラシでは歯と歯の 間の歯垢を取り除きにくいので、歯間ブラシやフロス を使いましょう。
歯の磨き方
①歯を磨く順番を決めて、磨き残しがないようにする
②歯の位置により、歯ブラシの方向を変え、1本ずつ小刻みに磨く
③歯ブラシを45度くらいの角度で、歯と歯茎の間に入れ、細かく磨く
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」