炭酸水は歯が溶けますか?

こんにちは、大郷町歯科医院、

歯科衛生士の本田です( ^ω^ )

はやいもので、3月!あっという間に春になりそうです。この間のお休みの日は日中が15度くらいまで気温が上がり、いったん冬物のアウターで外に出たのですが暑いと思い、家に戻り春物のアウターを引っ張り出して着て、お出かけしました(^^)

3月は、学生さんの春休みもあり、予約がいつもより埋まりやすくなります。お口の中で、何か気になることがある方、クリーニング希望の方など早めのご予約をお願いします!すでに、3月後半はクリーニングの予約が取りにくくなっています。よろしくお願いします。

さて今回は、炭酸水で歯は溶けるのかという質問に答えていきたいと思います。

たまに患者さんからご質問いただきます。炭酸ジュース(コーラなど)は歯が溶けるのはなんとなくわかるけど、味のない炭酸水は歯は溶けますか?

正解は、はい!溶けます!

まず根本的なお話からすると、酸性かアルカリ性かを示す指標であるPH(水素イオン濃度)というものがありますが、酸性であれば1に近く、アルカリ性であれば14に近いです。お口の中は中性で、PH7になります。

歯は、酸性度が強くなると、溶け出してしまい、その部分は弱くなり、むし歯に近くなっていきます。もちろん、直接歯が溶けて穴ができるわけではないですが(厳密にはむし歯菌が穴をあけます)、その基準が、PH5.5以下です。

味がついていない炭酸水のphは、もちろんメーカーによりますが、ほとんどがph5.5以下になります。ですから結果的に、炭酸水は歯を溶かすということになります。炭酸水を飲むと、他の炭酸ジュースと同じで、お口の中はphが下がり、酸性になってしまうと考えられます。しかし、無味の炭酸水であれば、糖質は入っていないので、むし歯菌が糖質を分解するということは起こらないようです。炭酸水自体が酸性のために、お口の中が酸性になるので、時々飲むだけであれば、ほとんど歯に影響はないと考えられますが、水分補給として頻繁に炭酸水を飲んだり、夜寝る前に飲むと寝ている間は唾液が少ないので、唾液が働いてくれず、中性に戻るまで時間がかかってしまい、お口の中が酸性である時間が長くなってしまうと思います。

そして特に気をつけたいのが、見た目は透明でお水ですが、味のついた炭酸水がありますよね。炭酸水のレモンなど特にそうです。これは無味の炭酸水より、酸性度が高いです。柑橘系のものは特に気をつけましょう。これは、添加されているクエン酸の影響だと考えられます。

カロリーゼロとして販売されている炭酸飲料も、クエン酸が入っていたり、人工甘味料が入っていたりすることがありますので、それらも糖質は入っていなくても、それ自体が酸性の飲み物であったり、糖質に代わるものが入っていれば、歯は溶けますので気をつけてください。

じゃあ何を飲めばいいの⁈

頻繁な水分補給は、お水やお茶が望ましいです(^^)ひと休憩などでは糖質が入っている飲み物を飲んでも、短時間であれば、むし歯になりにくくなるかと思います。ポイントは、ダラダラ飲まないこと(お口の中を酸性にし続けないこと)です!(^_^)v