「洗口液」と「液体歯磨き」について

こんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。12月に入り今年も残すところあと数週間となりました。私にとってはあっという間の一年だったように感じます。最近運動不足解消のためウオーキングを始めました。天候等で毎日とはいきませんができるだけ歩くようにしています。始めてから2ヶ月たちますが我ながら今回は続いているなぁと思っています。無理のない範囲で続けていることが継続の要因かと思われます。

 

さて、今回のブログは、「洗口液」と「液体歯磨き」の違いについて書かせていただきます。文字通り何となく違う感じはお分かりだと思いますが、使い方や効果についてはほぼ同じだと思っている方が多いのではないでしょうか。

虫歯や歯周病の原因となる歯に付いた汚れは細菌の塊(バイオフィルム)でプラーク(歯垢)といいます。よく食べカスと思われがちですが食べカスとは違います。歯の表面に細菌が層になって蓄積しヌルヌルした状態です。台所や浴槽の滑(ぬめ)りと同じような状態を想像してください。このようなヌルヌルの状態はハブラシを使って物理的に除去することが口腔ケアの基本となります。

では本題の「洗口液」と「液体歯磨き」の違いについて説明いたします。

「洗口液」は、ハブラシでしっかり磨いた後のうがいに使ったり、外出時の口臭予防として使ったりするもので歯みがきの補助剤として使われるものです。液体中の成分を歯やお口の中の粘膜等に作用させ細菌の繁殖を抑え口臭や歯周病の予防、お口の乾燥を防ぐ効果があります。

「液体歯磨き」は、歯磨き粉と同様で歯磨きをする時に使うものです。一般によく使われるペースト状のものと違い液体なので泡立ちがないため時間をかけて歯みがきが出来ること、また液体のため歯の隙間に成分が行き届くといったメリットがあります。お口の中に含ませすすいだ後にハブラシを使って磨きます。磨いた後は口に溜まった水分を吐き出すだけですが、気になる場合は軽く水ですすいでもよいでしょう。歯磨き粉と違い研磨剤が入っていないためお茶やコーヒー等による歯の着色予防の効果はあまり期待できません。

このように使い方が違ってきますので、購入する際は、パッケージや本体の裏側等に記載されている使用方法を確認することが必要となります。

どちらも虫歯や歯周病予防に十分な効果が期待されるため正しく使っていただきたいと思います。また、使用するにあたって不安や疑問等がある方はかかりつけの歯科医院で相談することをお勧めします。