誤嚥性肺炎の予防 33

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
新型コロナウイルスの感染が止まりません。今月は23日に4439人の最多の感染者が見られました。最近ですと26日にも3973人の感染者が見られました。当院では感染対策をしっかり行って診療しておりますのでよろしくお願いいたします。
前回での「飲み込み力」に合わせてトレーニングを具体的にお伝えしていきます。
トレーニング内容はどれだけできるかによって異なります。
まず喉頭が動いていることを確認できない人は
①食事の時に、のどぼとけの位置とごっくん筋を確認してみましょう。飲み込む時に、鏡の前でのどぼとけの動きを見てみましょう。
②首の前を触りながら、舌を前に軽く出してから、力を入れて後ろに引く。朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
③首の前を触りながら、低く「オー」から高い「ヒー」に切り替えてください。これも朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
④首の前を触りながら、水を飲んで、のどぼとけが動くのを確認してください。何ものまずに、同じ動作をできるようにします。朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
⑤舌打ちができるようになる。舌打ちは、舌を一旦口蓋に押し付けて、舌を離して音を出します。舌を口蓋に押し付ける感覚を身につけるために、舌打ちを練習します。
嚥下動作を頭では理解しているが、意識的に再現できない人は
①のどぼとけの位置を確認する。
②嚥下動作を意識的に行う。
朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
オトガイの下に力を入れて、のどぼとけを上に上げることで力の入れどころを理解します。
飲み込むタイミングに合わせて、顎を引いてタイミングを覚えます。
のどの空間をしっかり絞り込みます。
舌をピッタリ口蓋にくっつけます。
歯は軽く噛み合わせます。
③嚥下動作そのものに負荷をかける
多めの水を一口で飲む
朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
水の量は「やや多い」と感じる量にします。
行う前に、うがいをします。
どのようにすれば、むせずに飲み込めるかを体で覚えましょう。
5秒に1回のペースで水を嚥下するのを6回繰り返す。
朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
行う前に、うがいをして、口腔、咽頭腔に残りかすがないようにします。
誤嚥した場合は、しっかりとむせるようにしてください。
水で誤嚥する確率が高い人には行わないでください。
④首の前を触りながら、舌を前に軽く出してから、力を入れて後ろにひく。
朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
⑤首の前を触りながら、低く「オー」から高い「ヒー」に切り替える。
朝夕3回ずつで9回/日の回数でやってみてください。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」