噛む大切さ

みなさんこんにちは!歯科衛生士の桑折です☺10月ももう終わりますね!冬に近づき寒くなりますね!体調を崩さないように気をつけていきましょう。

話は変わり、みなさんご飯を食べるときよく噛んで食べていますか?噛む目的・効果は一体何なのか説明していきたいとおもいます。

噛む⇔咀嚼とは、口の中に食物を取り入れた後に、歯・顎・舌・筋などの働きによって食物を砕き(粉砕)、すりつぶし(臼磨)、唾液と混和し、嚥下しやすい食塊にする一連の働きをいう。さらに、ヒトは食物を咀嚼することによって「味わう」ことができる。

〜咀嚼の目的〜

食物の消化・吸収を助け、生命維持に必要な栄養素を摂取することである。しかし、かむ必要のない液状の経腸栄養剤の摂取だけでは健康を維持できない。最近の研究によって、「よくかむこと」はヒトが生涯にわたり、健康で生きがいのある生活を営むことの基本となる重要な行為であることが明らかにされた。

〜「よくかむこと」の効用〜

①栄養素の吸収を助ける

②胃腸の働きを促進する

③食物本来の味がかわり、おいしく味わえる

④顎骨や咀嚼筋に刺激を与え、成長・筋発育を促進させる

⑤唾液の分泌を促進する

⑥肥満予防

われわれは空腹感や満腹感を胃や腸ではなく、間脳の視床下部にある空腹中枢と満腹中枢で感知している。よくかんで食べると満腹中枢が刺激され、食物の摂取が、少なくなり、さらにインスリンの分泌も低下することが報告されている。また、食前にガムを10分ほどかむと、食事の摂取量が20〜30%減少することが報告されている。したがって、よくかんで食べることは、摂食量の減少→肥満予防→生活習慣病予防につながる。

⑦能の活性化

よくかんで食べるとことは、脳血流量を増加させ、脳を活性化する。実際に、車の運転中にガムをかんで眠気を防止したり、スポーツ選手が集中力を高めるためにガムをかんでいるのは、そのよい例である。さらに、この能の活性化が学習効果を向上させることが、幼稚園児を対象とした研究で明らかにされた。まだ、認知症専門病院の入院患者の咀嚼能力は、老人施設入居者よりも低いとの報告もあり、「よくかむこと」は認知力の低下を抑制できる可能性を示唆している。

⑧その他

最近の研究によれば、咀嚼機能を維持している高齢者は、そうでない高齢者と比較し、バランス機能が高いことが報告されている。すなわち、「よくかむこと」は寝たきりの予防や食事を楽しむことにつがなり、高齢者の自立やQOLを高めることにつながる。

よくかむことということは、精神的・身体的健康の維持に大きな影響を与えています。なので食事をする際よくかんで食べましょう。