子どものむし歯②

みなさん、こんにちは!大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です。子どものむし歯①の続きになります( ・∇・)

 

歯磨き粉には、お口の中をサポートする要素がたくさん入っています。フッ素もそうですが、他には、口臭予防、保湿効果、爽快感、ホワイトニング効果、知覚過敏抑制、ステインオフなど、たくさん種類があるので、自分が気になることに特化したものを選ぶといいです。さらに、液体タイプ、泡タイプ、ジェルタイプなど、お口の中に合わせて、歯磨き粉の形状も変えるといいです(^○^)

次に、奥歯の溝への対策です!むし歯になりやすいのは、奥歯の溝や歯の間、歯の根元です。歯の間は、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使用しましょう。歯の根元は、唇を避け、歯ブラシを当てる位置を歯と歯ぐきの境目にしましょう。そして、奥歯の溝は、毛先の細い歯ブラシで磨く…というのもいいですが、シーラントという予防方法があります。シーラントは、フッ素入りの材料を、歯の溝に流し込み、固めて、深い溝を塞いでおくという方法です。歯を削らず、元々の溝に材料をつけます。ですので、むし歯になって詰め物をした歯にはシーラントはできません。むし歯のなりかけ、むし歯になった歯にもすることができませんm(_ _)m健康な歯にしかすることができないのです。シーラントをするタイミングとしては、歯が生えてすぐが望ましいです。しかし、溝に材料をつけるので、歯の溝が全て生えきって見えていないとすることができません。半分生えかけの歯には唾液が混じり、しっかりつけることが難しいです。上下の乳歯の奥歯2本、上下の永久歯の奥歯2本の歯が対象になりますが、歯がしっかり生えていないとできないのと、実は、じっとしてお口を長時間開けていられないと難しいです。定期検診や、治療の際、診察台に長く座っていられない場合、お口をすぐ閉じてしまう場合は、シーラントは難しいので、年齢的にすぐにできないこともあります。これは個人差なので、5歳でできる子もいらっしゃれば、7歳でできない子もいらっしゃいます。ですから、急にシーラントをするのではなく、最初は定期検診に通っていただき、慣れてお口もしっかり開けられるタイミングで、行うのがベストかと思います(^_^)

最後に糖質のコントロールです!お子さんは、大人と違って、消化器官が未発達で、1回で食べる量は大人より少ないです。小さいうちは、1日の食事3回の他に、間食が必要です。この間食は、お菓子ではなく、おにぎりやサンドイッチなど、主食となるものでいいです。またチョコレートや糖質を多く含むお菓子は3歳頃までは多く与えないようにしましょう。また、先程のお口の中が中性になったり、酸性になるお話の通り、食事、間食の間は2〜3時間空けると、お口の中が中性に戻り、歯も溶けていた部分が回復します。その間の水分補給は、お水やお茶、牛乳がいいです(^○^)

乳歯はむし歯になっても抜けるからいいや…と思っていませんか?乳歯があったところには、その後永久歯が生えてきます。同じ場所に生えてきた永久歯は、そのむし歯になった乳歯と同じ環境下にあるので、むし歯になりやすい可能性があります。ですから、乳歯のむし歯を無視せず、しっかり予防していきましょう!(^^)v