子どものむし歯①

 

みなさん、こんにちは!大郷町歯科医院、歯科衛生士の本田です(*^◯^*)

今回は、お子さんのむし歯についてお話ししていきます。

毎日仕上げ磨きをしているのに、学校の歯科検診でむし歯の有無にチェックが入っていた…なんてことありませんか?

大人と違って、お子さんはむし歯になりやすいです。むし歯になりやすい理由は、まず1つ目は、歯の質の違いです。永久歯に比べて、乳歯は質が弱く、むし歯菌に侵されてあっという間にむし歯ができます。さらに、歯の中の神経が、永久歯よりも歯に対して大きく、むし歯ができるとあっという間に神経に到達し、根っこの治療が必要になるほどのむし歯になってしまいます。2つ目は、奥歯の溝が複雑な形をしているからです。歯の溝は、実は歯ブラシの毛1本すらしっかり到達できないほど、細い、深い溝になっていることがあります。多少の溝の深さや細さは個人差もありますが、いくら歯磨きを頑張っても、溝1つもキレイにできないことが多いです。3つ目は、糖質コントロールの難しさです。むし歯になるのは、歯磨きがちゃんとできていない以外に、糖質を摂取する回数が多い、時間が長いことが最も大きな理由です。糖質というと、おやつなど甘いものを想像するかもしれませんが、甘いものに限らず、主食となる炭水化物(ご飯、パン、麺類など)も、実は糖質の1種です。つまり、食事自体がむし歯になるものなのです。糖質を摂取すると、中性だった口の中が酸性になり、歯が溶ける時間になります。1時間ほどで、またお口の中は中性に戻りますが、1時間もせず食べ続けると、ずっと口の中は酸性で、歯は溶け続けることになります。これがむし歯の始まりです。食事や間食の間は、2〜3時間空けるとお口の中は一度しっかり中性に戻り、溶け出した歯の表面が元に戻ります。

3つ目の理由に関しては永久歯も同じですが、乳歯は質が弱いので、むし歯になりやすいです。

 

1つずつ解決していきましょう(^_^)v

まずは、歯の質について!これは実は、遺伝の場合が多いです。人によって、質が弱い、そうでないという差があります。歯の質は、フッ素によってサポートすることができます。フッ素は、スーパーや薬局で販売されている歯磨き粉にもほとんどのものに入っています。みなさんが手に入れることのできる歯磨き粉のフッ素の含有量は、1500ppmまでです。6歳未満のお子さんに使用することは控えるように注意されています。6歳未満は1000ppm以下のフッ素で十分に予防ができるからです。歯磨き粉を使っていない、使ったほうがいいですか?とご質問いただくことがありますが、使ったほうがいいです(^○^)

 

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