誤嚥性肺炎の予防 28

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
今日で8月も終わりになります。気づけば今年も残り4カ月となります。
皆さんは今年やりたい目標を達成しましたか?自分はまだ達成してない事がいくつかあるので残り4カ月で達成できるように頑張ります。
では今回も嚥下トレーニングをもう少し詳しく解説していきます。
飲み込む動作を再現できるようになる。
水を飲んで練習を繰り返し、なんとなく、飲み込み方がわかるようになったら、誤嚥しない嚥下動作を練習します。
ポイントは次の5つです。水で練習しましょう。
①あごの下のごっくん筋に力を入れてのどぼとけ(喉頭)を上に動かす
②顎を軽く引く
③のどの空間をしっかり絞り込み、息を堪える
④舌をピッタリ口蓋に押しつける
⑤歯は軽く噛んでおく
飲み込むとき「ごっくん筋」に力を入れてみる
親指でごっくん筋を触りながら飲み込む時に、無意識の時以上に力を入れてじっくり飲み込んでみましょう。ごっくん筋が硬くなることに加え、喉頭をあげ、舌を口蓋に押しつけましょう。力の入れ方がわからない場合は、「のどぼとけが上がる」「舌が口蓋に押しつけられる」というイメージだけで構いません。力を入れて練習する前に、普段の食事で、指を首の前、もしくはあごの下のごっくん筋に当てながら動きを確認しておきましょう。毎日繰り返すことで力の入れ方が次第にわかってきます。これまで反射(自動)に任せっきりだった動作をいきなり自力(手動)に切り替えることは難しいこともあります。時間をかけてゆっくりと自動→手動に切り替えていきましょう。
方法
指をのどに当て、力を入れてじっくり水を飲み込む。
注意
食べ物を誤嚥すると肺炎や窒息のリスクがあるので、食事中にごっくん筋に力を入れて飲み込むのは、自信を持ってできるようになってからにしましょう。水で確実にできるようになることを優先してください。
むせない飲み込み方
①ごっくん筋に力を入れてのどぼとけ(喉頭)を上に動かす
②あごを軽く引く
③のどの空間をしっかり絞り込み、息を堪える
④舌をピッタリ口蓋に押しつける
⑤歯は軽く噛んでおく
全力で飲み込む(10回)
ごっくん筋に力を入れ、全力で10回飲み込みます。
これまで無意識で飲み込んでいたのを、力を入れて飲み込むようにしましょう。指をごっくん筋に当て、のどの動き、口の中をイメージして飲み込みます。飲み込み力が弱くなってくると、連続して飲み込むと、最初の数回はできても後半は疲れてできなくなってきます。
方法
水を全力で飲み込む(10回 6秒に1回の割合)
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」