誤嚥性肺炎の予防 23

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
28日、気象庁では九州北部、四国、中国、近畿、北陸が梅雨明けしたとみられると発表がありました。今年は異常なくらい早い梅雨明けになっているとのことです。また平年だと東北南部は7月24日ごろ、東北北部だと7月28日ごろに梅雨明けをしていますが今年はかなり早い時期に梅雨明けされると予想されています。
とはいうものの6月で最高気温が30度を超える真夏日になっているのでもう梅雨明けしている感じがしますよね。
皆さん、熱中症にはくれぐれも気をつけて、こまめに水分補給をしていきましょう。
さて今回は嚥下トレーニング2のごっくん筋を鍛えるトレーニングの続きをお伝えしていきます。
ステップ2    口の中で飲み物を一旦溜めておく。
舌を使って、食べ物や飲み物をしっかり保持できるようにする訓練です。
舌の上で飲み物を保持します。この時、味、匂い、温度、触感を意識してください。溜めておく時間は10秒が目安です。(セルフチェックの2/3の時間もokです)。入れ歯があると、歯茎と入れ歯の隙間から、液体が漏れます。入れ歯を装着している場合は、舌を皿状にして、その上に液体を保持するようにしてください。舌を皿状にできない場合は、両側の頬を内側に寄せて、できるだけ舌の脇から液体が漏れないようにしてください。
飲み物を溜めているときは、鼻で呼吸をするようにしてください。喉頭を持ち上げる時に呼吸を止めないといけないので、ここで呼吸を止めてしまうと苦しくなってしまいます。飲み物が喉に流れて、息ができない場合は、頭を前に倒して喉に流れ込まないようにしてください。
ステップ3    液体をしっかり飲み込む
喉頭を上に動かして飲み込みます。飲み込む瞬間は顎をひきます。力を入れて飲み込むとごっくん筋が収縮し、顎の下が少し膨らみ硬くなります。口を開けたままだと下顎が固定できないため、飲み込みにくくなります。喉頭が上がっている時は、呼吸ができません。飲み込む前に、一旦呼吸を意識して行ってください。飲み込む直前は、軽く息を吸っておきます。
顎を引いた瞬間に喉頭を上げる酔うタイミングを合わせます。この時に、舌を口蓋に押し付け、ごっくん筋に力を入れて、ぐっと飲み物に圧力をかけてください。指は軽く皮膚に当てる程度の力で触ってください。指で、喉頭が上がるのを確認します。指を喉頭に強く押し付けたり、指で持ち上げようとしたりしないでください。
参考文献 メイツ出版 「のどを鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐ 嚥下トレーニング」