虫歯の治療(C2の虫歯について)

 こんにちは!大郷町歯科医院、歯科助手の佐藤です。

 12月に入り初雪も降ったということで、いよいよ冬が来たなあという感じがします。

 気温も一気に下がっているので皆さん、体調管理には気をつけていきましょう。

 さて、今回お伝えするのは虫歯の治療についてなのですが、虫歯は進行度に応じて呼び方が異なります。Co(シーオー)からC4(シーフォー)まで全部で5段階に分かれているのですが今回はC2(シーツー)という虫歯に関してお情報をお伝えします。

 C2とは、歯の組織でいうと象牙質(ぞうげしつ)と呼ばれる場所にまで虫歯が進行していることを指しています。

 歯髄いわゆる歯の神経の上にある層の為多くの場合神経を残したままで治療することができます。

 治療法としては、プラスチックに似たレジンを詰める治療か、型をとって詰め物を作る治療になります。

 まず、レジンを詰める治療についてですが、方法しては虫歯を削ってできた穴にCR(コンポジットレジン)と呼ばれるレジンを流し、固めて最後噛み合わせの調節と詰めた部分の研磨をして終了です。

 メリットとしては1度で治療を終わらせられるのと、白い材料の為見た目への影響がないことです。

 デメリットとしては、プラスチックに似た材料のために時間が経つと茶色く変色してくることがあります。特にコーヒーや色素の濃いものを日常的に飲まれている方に多く見られます。

ですが色が気になってきた、、という際には詰め直しができますので気軽にご相談ください。

 続いて型取りをして詰め物を作る治療についてですが、方法は虫歯を削って形を整えてからアルジネートと呼ばれる型取り材を使って型をとって詰め物を作る方法になります。

 メリットは、レジンを詰める治療に比べて強度があるという点なのですが、デメリットとして保険内だと銀歯しか選択肢がないのと、来院回数が2回はかかってしまいます。

 この2つの治療を比べて大きく異なる点は、型取りが必要なことと材料の種類がいくつかあるということです。

 型を取って詰め物をお作りする際の材料のについては、保険が効くか効かないのかによって分けられているのですが、保険が効かない場合だと歯と似た色の白い材質(何種類かある)で

保険が効く場合だと銀歯のみの選択肢になります。

 もちろん銀歯でも強度は保てますし比較的安価に付けられますので良いとは思いますが、デメリットとしては奥歯につける場合黒っぽく見えてしまうだとか、一度治療を完了させても再び虫歯になるリスクが高くなります。

 なぜリスクが上がるのかというと、詰め物をつけると完全に歯と詰め物が密着する訳ではない為わずかにあいてる隙間から細菌が入ることで虫歯になりやすいのです。

特に銀歯はプラークと呼ばれる細菌の集まりが、付きやすい素材の為リスクが高くなる、という訳です。

 2つ治療法があるけどどうやってどちらの治療にするのかを決めるの?となりますが、虫歯の大きさ(削る量)に応じて変えます。

 レジンを詰める治療については、前歯はもちろん奥歯にも対応いているのですが、あまり大きく削ったところに詰めると強度が保てなくなり、割れてしまったり、欠けやすくなってしまうのでそういった場合に型取りの方法になるのです。

 C2の治療は初期の段階の治療ですので、これ以上削る量が増えてしまうと神経が見え始め、神経を抜かざるを得なくなってしまいますので普段からの歯磨きだったり歯石とり(クリーニング)に通い虫歯になりづらい口にしていきましょう!