唾液の働きについて

みなさんこんにちは!歯科衛生士の桑折です☺11月も終わり12月があっという間に来ますね!ここ最近寒くなってきたので12月は更に冷え込みでしょう🥶体調を崩さないように体調管理を気をつけて行きましょう!更にコロナの感染者も0人となる日もありますが感染予防もしっかり行っていきましょう😷

さて話は変わりみなさん唾液にいろいろな働きがあるのはご存知でしょうか?唾液には消化液としての働き以外に、歯や口腔粘膜の健康を維持する重要な働きがあります。今回は唾液の働きについてお話していきます!

①消化作用:唾液アミラーゼはデンプンをデキストリンとマルトースに分解する。舌リパーゼは脂肪を分解する。

②潤滑作用:ムチン、高プロリンタンパク、水分などは粘膜を滑らかにして、嚥下や発音を円滑にする。

③粘膜保護作用:ムチンやシスタチンSは粘膜を被膜して、乾燥を防ぎ、化学物質(酸・アルカリなど)や細菌の酵素の影響を緩和する。

④味覚作用:唾液に溶解した飲食物の味物質が味蕾に結合することで、味覚が生じる。また、味覚が生じることで、食欲、消化酵素の分泌、消化管運動を亢進する。

⑤排泄作用:体内に投与された薬物、化学物質、重金属(水銀・鉛など)は、血中濃度が高い場合、唾液中に排泄される。

⑥水分代謝作用:体が脱水状態になると、唾液の分泌速度が減少する。その結果、口腔乾燥状態となり、浸透圧受容器からの情報が伝達され、尿の生成を抑制し、飲水行動を促進する。

⑦浄化作用:唾液によって溶解された飲食物を希釈すると同時に食物残渣などを洗い流す。

⑧抗菌作用:唾液には細菌を殺菌する成分や発育を抑制する成分が含まれる。抗菌成分である免疫グロブリン、リゾチーム、ペルオキシダーゼ、ラクトフェリン、ヒスタチンなど特異的に作用する。唾液の主な免疫グロブリンは分泌型lgAで、局所免疫役割を果たしている。

⑨歯質保護作用:唾液のタンパク質や糖タンパク質は歯面にペリクルを形成し、酸により脱灰から歯質を保護する。

⑩緩衝作用:唾液には緩衝能があり、酸やアルカリが加えられても口腔ないやプラーク中pHが変動しにくい。唾液の緩衝作用に関与する主成分は重炭酸塩て、そのほかリン酸塩やタンパク質が関与している。

 

このように唾液にはさまざまな働きがあり、歯や口腔粘膜の健康を保つために重要な役割があります!

 

『全国歯科衛生士教養協議会 監修 最新歯科衛生士教本 保険生態学』より