タバコと歯周病

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

今年も残り2ヶ月を切りましたね。あっという間過ぎてびっくりします(°▽°)

ここ最近コロナウィルスは落ち着いてきているようですが、インフルエンザも流行する時期なので、一段と気をつけていきたいですね!

 

さて、今回はタバコと歯周病の関係性についてお話をさせて頂きます。

タバコが体に悪影響を与える事は、みなさん十分ご存知かと思いますが、歯周病とも大きな関わりがあります。

平均的な喫煙者は、タバコを吸わない人と比べて、3倍も歯周病にかかりやすく、また、2倍も多く歯が抜けているという報告があります。

タバコが口腔内に与える悪影響として、

・ニコチンの血管収縮作用

・歯を支えている歯を溶かす

・歯肉の繊維化

・白血球の機能の抑制

・歯肉の修復機能に対する悪影響

などが挙げられます。

タバコを吸わない人の歯肉は、ピンク色で柔らかいのに対し、タバコを吸う人の歯肉は、黒みがかり、ニコチンにより血管が収縮され、血が通わなくなり、歯肉がかたくなっています。歯肉に炎症があっても血管が収縮されているため、一見、腫れや出血などの症状も出にくいので、歯周病に罹患していても気づくのが遅れます。また、酸素や血液が上手く届いていないので、白血球の機能が抑制されてしまい、炎症の治癒にも時間がかかってしまうのです。

このように、タバコは歯周病を悪化させてしまう大きな原因の1つと言えるので、喫煙なくして歯周病の完治は難しいと言われています。

 

もちろん歯周病以外にも悪影響はあり、口腔ガンの原因の1つにもなり得ます。

胃や肺と同じように、口の中(舌や頬)にもガンは発生します。喫煙、強アルコール性飲料、不潔な口腔環境、合っていない入れ歯などが関係しています。毎日タバコを吸っている人は、吸わない人に比べて2.57倍も口腔ガンにかかりやすくなるそうです。その他、肝臓ガン、食道ガン、胃ガン、胃潰瘍、気管支喘息、気管支炎などの危険性も高くなります。

1日平均5本しか吸わなくても、死亡率は2.2倍になるそうなので、あまり本数は関係なく悪影響は大きいようです

また、タバコを吸い始める年齢が若いほど、成長途中の細胞が多いため、死亡率やガンになる確率が高く、ヘビースモーカーにもなりやすいそうです。

このように、少しお話をさせていただいただけでも、タバコは体に悪影響しかないことがお分かりいただけるかと思います。

ご自身の体のこと、受動喫煙による家族や周りの人への影響も含めて、禁煙を考えて頂ければ幸いです