歯磨きの必要性について

みなさんこんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

9月に入って朝晩は大分涼しくなってきましたが、いかがお過ごしですか。夏の疲れが出ている頃ではありませんか?季節は秋ですね。今月から梨の露店がオープンし、梨好きの私にとっては待ちに待ったシーズン到来です。今年は霜の影響で不作のようですが、できるだけ足を運んで旬のものを食べ、食欲の秋を満喫したいと思っております。

 

さて、今回のブログは、「歯みがきの必要性」について書かせていただきます。

 

小さい頃、親に「歯みがきしなさい」と強制されると「なぜ歯みがきしなければならないの?」と疑問を抱いたものです。大人になってくると歯磨きの必要性(虫歯や歯周病にならないようにするため)を知り、食後の歯みがきが習慣化されてもはや生活リズムのひとつとなっていますが、ここで改めて歯みがきの必要性(目的)について説明させていただきます。

 

<歯磨きの必要性(目的)>

①虫歯や歯周病・口臭の原因となる細菌の数を減らす

口の中には数千億個の細菌が存在しているため歯をみがくことで細菌の増殖を防ぎます

②歯の表面についた細菌の塊(プラーク)を落とす

細菌の塊(プラーク)はバイオフィルムという膜で覆われておりうがいなどでは落とすことができないため、ハブラシを使い磨いて落とします

③口臭や歯ぐきの腫れをなくす

歯についた細菌の塊(プラーク)をそのままにしておくと細菌が増殖し、臭いが発生して口臭の原因となります。それだけではなく、歯ぐきが炎症を起こし、腫れや出血がみられるようにもなります。歯ぐきの炎症の原因となる細菌の塊(プラーク)を磨いて落とすと同時に歯ぐきのマッサージも行い、腫れをよくします

 

上記のことで歯みがきの必要性を知っていただけたと思いますが、なかには毎食後歯をみがいても虫歯や歯周病になる人はいます。逆に1日1回しか歯を磨かなくても虫歯や歯周病にならない人もいます。

その原因は・・・「磨いていると磨けているの違い」です。それではどのように磨けばきれいに磨けるのでしょうか。

 

<正しい歯の磨き方>

①ハブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にきちんとあてて磨く

②軽い力で磨き力を入れ過ぎない

③ハブラシは小さく小刻みに動かしていねいに磨く

④最低でも3分間は磨く

⑤ハブラシの毛先が届かない場所には補助的清掃用具(歯間ブラシや糸ようじ等)も使う

 

気をつけて磨いても磨き残しが無くきれいに磨くことは難しいことなので、歯科医院での定期健診と歯のクリーニングを行い、お口の中の状態を把握し磨き残しの確認をしていくことも大切だと思います。