歯の生え変わりについて

みなさんこんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

1年延期となったオリンピックの開会式が7月23日に行われこの夏はお家でオリンピック観戦の方が多かったと思います。今回の大会は柔道史上初の兄弟同時金メダルや史上初となるバスケットボール女子のメダル獲得等すごい結果となりましたね。コロナ禍での開催となり、色々と問題がありましたが、4年に1度の大会を目標に頑張ってきた選手の皆さんからは試合後の会見で開催に対する感謝の言葉が多かったのが印象的でした。引き続きパラリンピックも応援していきましょう。

 

さて、今回のブログは、「歯の生え変わり」について書かせていただきます。

 

乳歯から永久歯に生え変わる時期については個人差もあるので一概には言えませんが、目安としては以下の年齢となります。

 

6歳~7歳・・・下の乳中切歯(中心より1番目の前歯)

7歳~8歳・・・上の乳中切歯(中心より1番目の前歯)と下の乳側切歯(中心から2番目の前歯)

8歳~9歳・・・上の乳側切歯(中心から2番目の前歯)

9歳~10歳・・・下の乳犬歯(中心から3番目の歯)

10歳~12歳・・・上下第一第二乳臼歯(乳歯の奥歯)

11歳~11歳・・・上の乳犬歯(中心から3番目の歯)

 

乳歯は中学生になるころまでには抜けて永久歯に生え変わりますが、例外的に乳歯が抜けずに残ってしまうことがあります(晩期残存)。

 

生え変わりの時期が来ても乳歯が生え変わらない原因として以下のようなことが考えられます。

 

<萌出遅延>・・・本来の生え変わりの時期よりかなり遅れている場合。同じ場所の反対側の大人の歯が生えて半年以上経過している場合は歯科医院の受診を勧めます。

<永久歯に問題がある場合>・・・過剰歯や生え変わる予定の永久歯が違う場所から生えてきたり永久歯の形態に異常があったりすることで生え変わりが上手くいかない。

<生まれつき永久歯がない場合>・・・乳歯の歯根が吸収されないため生え変わりがなく乳歯がそのまま残ります。

 

生え変わりの時期がきてもなかなか乳歯が抜けない場合は、まず反対側の同じ場所の乳歯が抜けているか確認しましょう。抜けている場合は出来るだけ早く歯を抜くことをお勧めします。隣在する乳歯が抜けていてもなお抜ける様子が無い場合は、歯科医院を受診しレントゲン撮影で確認することをお勧めします。永久歯が違う場所から生えてくると歯並びに問題が発生し、矯正治療が必要となることがあるので、学校の歯科検診での指摘や生え変わりがおかしいと思ったときは出来るだけ早目に受診することをお勧めします。