誤嚥性肺炎の予防  3

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。

 

TOKYO2020オリンピックが7月21日から8月8日までの競技を終えて終幕しました。数々の競技を終えたオリンピックに参加された選手、及びそれに携わったスタッフの方々、本当にお疲れ様でした。日本の金メダルは過去最多の27個でしたね。合計数としては58個と5番目の個数でしたが金メダルがこれほど取れたのも自国開催だったのも一つの要因ではないでしょうか?新型コロナウイルスで一年延期になってますがコンディションを大会までに最高の状態に持って来れたのも環境を大きく変えず競技に集中できたことによる結果ではないでしょうか。
数々の素晴らしい試合を見せて頂き、そしてその後のインタビューも感動しました。自分だけでなく支えてくれた方々への感謝が特に響きました。自分も支えていただいている方々に感謝しながら生きていこうと思いました。

 

さて今日は嚥下障害についてお話ししていきます。

 

嚥下障害とはいわゆる飲み込み力が弱くなった状態のことを言います。
どのくらい飲み込み力が弱くなったらリハビリなどの練習が必要なのでしょうか?
これを調べるのに反復唾液嚥下テストというものがあります。
これは唾液の飲み込みを繰り返して、30秒間で何回できるかを調べます。
6回以上できれば問題なし。3〜5回で要注意。2回以下なら嚥下障害ありになります。
もし唾液が出なければお茶やお水を口に含んでもらっても構いません。

 

人は無意識のうちに飲み込む、息をするといった行為をしています。嚥下はのどをきれいにするために人は1日約700〜1000回も飲み込んでいます。しかしこれは無意識のうちに繰り返しています。
しかし飲み込む力は老化により確実に弱くなります。

 

60歳以上で嚥下障害がありそうな高齢者に内視鏡検査を行ったら喉の奥に唾液が溜まっている人は全体の65%、一回で飲み込みきれず、喉の中に残ってしまう人は58%もいると報告されています。
一般的に嚥下障害というと、通常の食事がうまく食べられない状態と考えますが、それよりも前の段階で実際に飲み込む力の衰えは現れてきています。
75歳以上の方だとほぼ全員に何らかの嚥下機能の低下が認められていると言われています。「自分はまだまだ大丈夫」と思っていても歳をとってくると気が付かないうちに確実に飲み込む力が衰えてくるのです。
この状態になる前に対策をしていきましょう。

 

飲み込みや、口の中で気になることがあれば当院へお越しください。お待ちしております。