誤嚥性肺炎の予防 1

皆さんこんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
最近の天気はわからないですね。暑いと思ったら寒かったり、いつの間にか梅雨入りしてたりで着る服もわからず寒いと思い厚着してきたら暑くなって汗だくだったりしています。ここ最近は30度を超える日も多くかなり暑いです。この季節は体調も崩してしまいがちですが皆さんは気をつけてお過ごしくださいね。

 

さて今回から誤嚥性肺炎の予防についてお話ししていきます。
そもそも誤嚥性肺炎とはどうゆうものなのでしょう?
唾液や食べ物を飲み込むときに、誤って気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。
通常は気管に食べ物が入ってしまった場合むせることで気管から異物を排出する反射機能が働きます。
誤嚥性肺炎はこれが出来なくなり排出されなかった異物が肺に入ったままになり、肺の中で炎症が起こることを言います。加齢で噛む力が弱くなったり舌を動かす筋肉が衰えたりすることで、食べ物を飲み込む嚥下機能が低下しますので高齢者での肺炎の約80%がこれに当たります。

 

ではどうすればこれを予防できるかと言いますと飲み込む力のトレーニングをしてくことで加齢による衰えた筋力低下をさせないようにしていくことが大切になります。
大切なことは喉仏を上にあげる運動です。この喉仏がしっかり動くようにトレーニングすれば効果的に飲み込み力を高めることができます。
この飲み込み力はいわゆる嚥下とも言います。食事で1番大事なことです。食事するときはまず口に食べ物を入れる(摂食)食べ物の形を整える(咀嚼)食べ物を飲み込む(嚥下)を皆さんは日常行なって食べています。この中で唯一自力で行わなければならないのが嚥下です。食べ物は口に入れてもらえます。飲み込みやすく整えてもらうこともできます。しかし飲み込みのを手伝ってもらうことはできません。
つまり嚥下ができなくなると食べることはできなくなります。
この嚥下、簡単には見えますが実は無意識のうちに様々な器官がタイミングよく動いて成立しています。たった0.7秒という短い時間で喉頭を持ち上げ舌を動かして食べ物を飲み込んでいます。
加齢とともに身体は衰えてきます。今まで余裕に階段の登り降りできたものが辛くなったりするように喉頭と舌の機能はだんだん弱くなります。飲み込む力が弱くなってくると唾液が喉に溜まったまま流れて行ってないことがあります。喉の感覚も鈍くなりたまっている事もわからないままになってしまいます。この状態をそのままにしていると誤嚥性肺炎になりやすくなります。

 

もし喉などに違和感を感じたりするようならお気軽にお声掛けください。