こんにちは!大郷町歯科医院、歯科助手の佐藤です🧁
いよいよ7月も終わり、8月ということで本格的に夏が始まるわけですが、皆さま体調などはお変わりございませんか?
コロナウイルスも県内ではまた感染が拡大しつつあり、予防などの対策が重要になってきますが、それと並行して熱中症にも注意が必要です😞
今後気温は高い日が続くようになると思いますので、水分補給または塩分補給など対策をしっかり行なってくださいね🍃
さて、今回お伝えするのは
『乳歯の虫歯について』です🦷
乳歯は大人の歯(永久歯)に生え変わる前の歯のことを指しています。
もし、乳歯が虫歯になってしまったら勿論治療は必要になります。ですが「いづれ永久歯に生え変わるから」と大袈裟に捉えない親御さんもいらっしゃいます。
そこで乳歯の虫歯であっても治療が必要な理由についてお話ししていきます。
まず、子供の虫歯は発生率がとても高く、進行も早いために気がつかないうちに神経にまで到達していることがよくあります。
生えて間もない歯は、大人の歯に比べると柔らかく、完全に石灰化するまでに2〜4年かかるとされています。
歯自体の厚みも薄く、エナメル質と象牙質はともに半分程度。ですから神経にも近く、酸にも弱いため、子どもの虫歯は進行が早いのです🌧
そこで、挙げられる悪影響としては、
・虫歯の痛みによって正しく噛めず、その状態が習慣化し、顎が十分に発達できないケース
・永久歯の生えるスペースが確保できず、正しい位置に生えず歯並びが悪くなるリスクが高まるということです。
悪い歯並びにおいては、磨き残しが多く虫歯や口臭の原因にもなります。
もし、そのまま、虫歯を放置してしまうと「歯髄炎」(しずいえん)という、歯の内部にある神経にまで細菌が侵入して、炎症を起こすことも。。。
ひどい痛みを伴いますが、神経が死んでしまうと痛みも感じなくなります。
その結果痛みがひいて、治ったのかと勘違いする方もいらっしゃいますが、これは歯髄(歯の神経)が死んでしまい、痛みを感じなくなった状態です。
早く処置をしない場合、細菌はさらに深くまだ進行し、顎や鼻や脳にまで感染症が広がることもあります。
歯髄炎は大人もかかる病気ですが、乳歯をもつお子さんの場合はさらに注意が必要です。
歯髄炎になりそこから神経が死んでしまい、歯根の先端部に膿が溜まった状態を「根尖病巣」と呼び、その状態の場合、
その歯の下から生えてくる永久歯が正しい位置から生えてこない場合もあるのです。
これら上記のような悪影響を引き起こさないためにも、乳歯からしっかりとお子さんの口内環境を良い状態に保つことが、生涯の歯を守ることに繋がりますのでぜひこれを機にお子様の虫歯について考えるきっかけになれれば幸いです🍨