不正咬合について

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

7月に入りましたが雨続きでまだ夏らしさを感じませんね。ただ、蒸し蒸し暑かったりはするので、熱中症や寒暖差に体調を崩さないよう注意していきましょう。

さて、今回は不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い状態のこと)のさまざまな種類についてお話しをさせて頂きたいと思います。

ここ最近は、学校の歯科検診で引っかかって来院される方が多く、むし歯以外に歯並びや噛み合わせを指摘されている方も多いようです!一言で「歯並びが悪い」と言っても、不正咬合にはいろいろな種類があります。

《受け口》

上顎に対して下顎が前に出た状態で、下顎前突や反対咬合とも言います。上下の顎の大きさや位置関係がアンバランスになっているものと、主に歯の位置が悪いためにアンバランスになっているものがあります。骨格の不正が著しい場合は外科手術によって下顎を縮めないと改善しません。反対咬合には、前後関係だけではなく左右の関係が正常でないもの(下の臼歯が上の臼歯の外側に出ているもの)もあります。側方の反対咬合、交叉咬合、偏位咬合と言われています。

《八重歯》

上顎の大きさに比べて、そこに生える歯の幅が大きいため、遅く生えてくる犬歯の生える場所がなくなって、歯列の外側に生えてしまった状態です。叢生と呼ぶものの1つです。八重歯だけであれば、矯正の治療でほぼ確実によい結果が得られます。八重歯は主に、顎の骨の大きさのアンバランスから生じます。歯の大きさは遺伝子によって決定されていて環境の影響をあまり受けません。固いものを噛まなくなり顎の骨が成長しないために叢生が多くなったと言われていますが、根拠になる研究はないそうです。むしろ栄養状態が良くなってアゴの方の成長は早くなっています。早熟になって歯が早く生えるようになったことが、叢生が増えている理由のようです。狭い所に混み合って歯が重なって生えている、いわゆる「乱くい歯」も叢生の一種です。

《出っ歯》

上の前歯が下の前歯より極端に前方にある状態、上の歯列が下顎または下の歯列よりも極端に前方に位置する状態です。出っ歯の中には、下顎も前方に出ているもの(上下顎前突)、下顎がちゃんと噛み合わず上顎の内側に深く入ってしまうもの(過蓋咬合)があります。顎の骨の大きさに問題があるのか、顎の位置に問題があるのかの診断が大切になります。

《その他》

・前歯が閉じない状態(開口、オープンバイト)

・横の歯が閉じない状態(側方の開口)

・上下の歯の山と谷が噛み合わず、山と山がぶつかる状態(鋏状咬合、シーザスバイト)

・上下の歯列の大きさと位置が不適切な為に下顎の歯が隠れてしまう状態(過蓋咬合)

などが不正咬合と呼ばれています。

このように、不正咬合にもたくさんの種類があるのです。それにより、治療方法や治療にかかる期間、治療費も変わってきます。大郷町歯科医院では月に1度、第2土曜日に、矯正の専門医による診療を行っておりますので、自分やお子さんの歯並びや噛み合わせなどで気になる事がありましたら、まずは相談だけでも行えますので、是非スタッフにお声がけくださいね(^o^)/

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)