歯とpH

皆さん、こんにちは。大郷町歯科医院の院長、嶋です。
皆さんはコロナウイルスのワクチンは接種しましたか?自分は2回目も接種させていただきました。
接種した後は筋肉痛の症状は出ましたが、発熱、倦怠感、頭痛などは見られませんでした。
その後も副作用は見られず健康に過ごしております。スタッフの中には発熱や倦怠感が出た方もおりました。
ワクチンを打つ、打たないはその方の自由です。今後それによってどのような症状が出るかも分かりませんが、今現状では裁量だと思っております。皆さんもよく考えてから接種するかどうか決めてくださいね。

 

さて今回は歯とペーハー(pH)についてお伝えしていきます。
歯とpHは虫歯や歯周病に大切なキーワードになっています。

 

お口の中はpH7、いわゆる中性に保たれています。これが食事をするとpHが一気に酸性に傾いて歯が溶けてきます。(脱灰)ある一定のpHに来ると脱灰が始まってきます。その値がpH5.5です。

 

ただ、口の中はそのままpH5.5を保つわけではありません。口の中にある唾液により酸を中和させて中性に戻していきます。その時に歯の表面を修復していきますがこの時の事を再石灰化と言います。

 

元の中性に戻るまでに要する時間を表した曲線グラフのことをステファンカーブと言います。

 

常に口の中に食べ物がある状態だと中性に戻らないので、酸性のままでいると虫歯や歯周病になってしまいます。
完全に中性に戻るまで約1時間はかかります。虫歯にならないようにするには規則正しく食事をすることと食べた後歯磨き、もしくはうがいをしてあげることです。

 

主な飲み物のpH値歯というとお水はPH7、緑茶はPH6.2、牛乳はPH6.8になります。
これに比べてオレンジジュースはPH4.0、スポーツ飲料がPH3.8、赤ワインPH3.4、コーラはPH2.2となりかなり低い値になっています。このようなPHの低い値の飲み物が口の中に溜まった状態だと唾液によってPH7まで戻るまでかなりの時間がかかります。また、だらだら食事や間食をしていると再石灰化ができなくなりますが、間食として代表的な食べ物は、甘いコーヒーや紅茶、ジュース、スポーツドリンク、飴、ラムネ、チョコレートなどです。
これらは食べた後、歯磨きやうがいを必ずしておくことをお勧めいたします。

 

歯を大切に守るためにこのようなことも考えながら食事を取ることが大事になります。もし歯のことや虫歯が気になることがあれば是非当院へお越しください。