歯を抜いたら・・・

みなさんこんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。

6月に入りましたが、いかがお過ごしですか?木々の緑が色濃く清々しいとても良い季節となりましたね。あっという間に6月という感じです。このところ毎日のようにコロナワクチン接種状況のニュースが流れ、やっと65歳以上の方の接種が始まって順調に進んでいるようですね。ワクチンも1社だけではなく数社のワクチンの使用が許可され、思っている以上に一般の方の接種も早くなりそうですね。一日も早く対象全ての方の接種が済み、一安心したいものです。

 

さて、今回のブログは、「歯を抜いたら・・・」について書かせていただきます。

 

歯を抜く原因としては

①歯周病(全体の約4割)

②虫歯(全体の約3割)

③外傷(全体の約2割)

の大きく3つが挙げられます。

 

もし、歯を抜いたらどんな影響が出るのでしょうか。

 

①歯並びや噛み合わせが悪くなる・・・歯が抜けた隙間に両隣の歯が傾いたり噛みあっていた上下どちらかの歯が伸びてくるため。

②食事に偏りがでてくる・・・・・前歯が無くなると噛みちぎりが難しくなったり奥歯が無くなると良く噛めなかったりするため、硬いものをさけあまり噛まなくてもよい柔らかいものや、毎回同じものを食べたりする。

③胃腸に負担がかかる・・・・よく噛まないまま飲み込んだりすることや、よく噛まないことによって唾液の分泌が少なくなり、消化酵素の働きが少なくなるため。

④見た目を気にする・・・・歯が無くなることで息が漏れて上手くしゃべれなくなったりするため。特に前歯が無くなると見た目を気にしてひきこもりになりがちになることもある。

⑤認知症のリスクが高くなる・・・よく噛むことで脳に刺激が伝わり脳の活性化に繋がるが、歯が無くなるとよく噛めなくなり脳への刺激が少なくなるため。

⑥その他・・・肩こりや頭痛、額関節症。高齢者は転倒リスクや要介護リスクが高くなるため。

 

歯を抜いたままにしておくと上記に挙げたような影響が考えられますので、1本でも抜いた後は長く放置せずにきちんと治療をすることをお勧めします。噛み合わせを整えたり噛む力を補ったりする方法としては、ブリッジや入れ歯、インプラントが考えられます。ブリッジや入れ歯の噛む力は天然の歯(自分の歯)と比較すると部分入れ歯は天然の歯の30%~40%、総入れ歯は10%~20%、またブリッジは60%の回復となります。インプラントはほぼ天然の歯と同じくらい噛む力は回復しますが、保険適用されないために高額な治療となります。

出来るだけ長く自分の歯で生活することは健康にも繋がります。一生自分の歯で食事をするためにも定期的な検診とクリーニングをお勧めします。