キシリトールとは?

こんにちは!

大郷町歯科医院衛生士の千葉です(^o^)/

6月に入り、少し暑さも感じる時期になってきましたね。マスクを付けてると尚更暑いので、熱中症にも気をつけていきましょう!

 

さて、今回はキシリトールについてお話をさせていただきます。

みなさん、キシリトールとは何かご存知ですか?キシリトールは、代用甘味料の1つです。

代用甘味料とは、砂糖の代わりに用いる甘味物質で、糖尿病でも安心して食べられる甘味料、肥満対策に用いる低カロリーのダイエット用甘味料、あるいは、むし歯にならない甘味料などを指します。キシリトールは、むし歯にならない甘味料、非う蝕性甘味料の1つとして知られています。

主に、キシリトールには、むし歯菌として有名なミュータンス菌に、酸を作らせない働きと、再石灰化を助ける働きがあります。

ミュータンス菌は、あらゆる糖を分解して酸を作り出し、歯を溶かしてしまいますが、例外的にキシリトールは分解することが出来ません。このため、全く酸を作れないだけではなく、キシリトールを吸収しているうちに、他の糖を発酵させる能力もなくなって、発育しなくなってしまいます。さらに、長時間、繰り返しキシリトールを摂取していると、ミュータンス菌でありながら、むし歯を作る能力のないミュータンス菌が増えるそうです。

以上のことから、キシリトールは、むし歯予防に効果があると言われています。

主な摂取方法としては、ガムやタブレット、チョコレートなどのキシリトール配合の商品があります。1回摂取すれば効果が期待できる訳ではなく、継続して摂取することで効果が期待できます。

キシリトールの含有量が多いほど、むし歯予防の効果が高いため、含有量が記載されている場合は、50%以上含まれているものがお勧めです。キシリトール100%の製品は、歯科医院にて購入することが出来ます。当医院でも、キシリトール配合のガムを販売しておりますので、気になる方は是非スタッフにお声がけください。

むし歯の原因には、『ミュータンス菌』『糖質』『歯の質』の3つの要素があります。この3つの要素が重なった時に、時間の経過と共にむし歯が発生します。どれか1つの要因が完全になくなれば、むし歯にはなりません。

要因を改善する上で、比較的簡単なのが、フッ素とキシリトールの利用なのです。特に、お子さんや職業的な理由で飲食習慣を簡単に改善するこができない方には、キシリトールの利用をお勧めします。

むし歯になりにくい食生活は、肥満にも糖尿病にも良いと言われています。お口の中の健康だけではなく、体の健康をも意識をして、食生活を見直してみてはいかがでしょうか(^^)

(参考文献 「新版 歯科 本音の治療がわかる本(熊谷崇・秋本秀俊 著)」)