歯の矯正治療について

みなさんこんにちは。大郷町歯科医院、歯科衛生士の高橋です。ゴールデンウイークもあっという間に終わってしまいましたが、みなさんはどのように過ごされましたか?コロナウイルスの感染が確認されてから一年数か月が過ぎ、行動の自粛と巣ごもり生活が続いていてだいぶストレスも溜まっていることと思われます。皆が早くワクチンを接種して普通の生活に戻りたいと願うばかりです。

さて、今回のブログは、歯の矯正治療について書かせていただきます。

歯並びが悪いと見た目を気にして人前で笑うことが少なくなったり、話すときに口元に手をおいたりと視線を気にして口を隠したりすることもあるかと思います。また見た目の問題だけではなく、虫歯や歯周病にもかかりやすくなる等、他の問題も出てきます。では何故歯並びが悪くなるかを踏まえて矯正治療について説明していきます。

 

<歯並びが悪くなる原因>

○遺伝的なもの  ○指しゃぶりや頬杖、下あごを付き出す癖など生活習慣によるもの  ○虫歯の治療の放棄によるもの  ○食生活習慣によるもの

 

<矯正治療の種類>

○歯の表面にブラケットやワイヤーをつけるもの

○歯に透明なマウスピースをつけるもの

○歯に装着する装置と口の周りの筋トレをするもの

○外科的処置(顎の骨を削ったり)が必要となるもの

 

<矯正治療の進み方>

①相談・・・歯並びのどこが気になるか、どのような治療方法になるか、どのくらいの治療期間が必要か、費用はどのくらいかかるか         など

②精密検査・・・レントゲン撮影、歯型の模型作製、写真撮影など

③診断・・・精密検査の結果に基づき治療方法と治療期間及び費用の説明

④治療開始・・・矯正装置の装着、定期的な受診による経過及び装置の調整

⑤矯正期間の終了・・・保定装置の作成・装着

 

<矯正治療の開始時期と期間>

開始時期・・・骨格が関係している矯正治療はできるだけ早い時期に開始するのが望ましく、乳歯と永久歯が混ざり合って生えている時期(混合歯列期)に始めるのが良いと言われます。永久歯列期(全てが永久歯)は何歳からでも治療は可能ですが、歯の移動速度や痛みを考えると永久歯列に生え換わったら出来るだけ早く(小学校5、6年~中学校1年頃)が良いでしょう。どちらもあくまで目安となり、個々の成長によって開始時期は変わります。

 

治療期間・・・ブラケットという装置をつけた場合は平均2~3年で歯を移動し、装置を外したあとはリテーナーという保定装置をつけて後戻りを防ぐ期間が必要となり平均1年~3年の期間はかかります。マウスピースでの矯正治療も同じように1~3年の期間は必要になります。

 

治療期間が長い矯正治療は開始時期が大切です。適した時期を逃すと期間が長引いたりすることもあるため検診等で不正咬合の指摘があったら出来るだけ早く専門医での受診をお勧めいたします。