口の健康と全身の健康の関係性

こんにちは!大郷町歯科医院、歯科助手の佐藤です!🐰

 

今年も残すところ後わずかということで、この一年あっという間に過ぎてしまったのですが皆さんはいかがですか?

積雪も今年から新年にかけては多くなりそうとの事なので体調が悪くならないよう気をつけていきましょう!

 

さて、今回は「お口の健康と全身の健康の関係」ということをテーマにお伝えしていきます。

全身の健康を保つために口の中の状態を清潔に保つことは重要で、歯周病によって、肥満や糖尿病、動脈硬化、がん、早産などになるリスクが増加してしまうなどの悪影響があります。

なぜこうなってしまうのか。

 

それは、歯周ポケットの内側が出血し、歯周病菌が傷口から血液にのって全身に運ばれることで悪影響を与えてしまうようです。

 

噛み合わせや入れ歯などの問題で、食事の際にうまく噛めない、ホルモンの影響で、肥満や認知症を引き起こすリスクもあります。

 

腸との関係も重要です。

口と腸は繋がっているため、口の細菌を唾液と一緒に飲み込むことで腸内細菌のバランスを崩してしまうことも、病気を引き起こす要因の一つとして考えられます。

 

お口の中は、無意識のうちに菌が繁殖し増えています。このような状態で、インフルエンザなどのウイルスを口から吸い込み、歯磨きをせずに寝てしまうと体内へウイルスが侵入し、抵抗力が落ちれば重症化することも考えられます。

 

ひとつの病院に外科や内科、歯科を有している病院もありますが、一般的に「口の中の疾患と、全身の疾患は別物」という認識は主流かもしれません。

しかし、お口の健康が全身につながっていることは明らかです。

文字通り、口は「からだの入り口」ですので口の健康から全身の健康へ繋がていただきたいです。

そこで、患者さんにお願いしたいのは、全身の健康に不安があれば必ず申し出ていただきたいということです。

 

診療の際には「お薬手帳」を持参して、普段飲んでる薬を教えていただくようにお願いします。

 

歯科治療に影響を与えるにもかかわらず申告忘れの多い薬が、骨粗鬆症の方が飲むビスホスホネート製剤や、心臓血管系の病気の方が飲む抗血栓薬など、血液をサラサラにする薬です。

 

全身の医科と歯科は区別して考えられてしまうことが多いのですが、これらの薬を飲んでいると治療が行えないこともありますので忘れずに申し出てください。

ということで今回は口の全身の関係性についてお伝えしたのですがいかがでしたか?

 

これを機に口腔ケアにも力を入れて取り組んでいただき、口から全身を健康にして行ければ良いと思います。